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異能園〜いのえんへようこそ〜  作者: あみるニウム
第五章「異能実践」
47/67

5−13

「今だ! 畳みかけるぞ!」

 会長の声が響く。

 あんなとリオの攻撃に心を奪われて放心していたキリエたちは、その声で我に返り、地に落ちたアポカリプスへと駆け寄った。

「せやああああ」

 キリエが二つの短剣で切りつける。

「どりゃあああ」

 赤林がその剣を振り下ろし、二度と空へは逃げさせんと翼を切りつける。

「……!」

 ジンが無言ながらも赤林同様に逆の翼を攻撃する。

「てやーっ」

 そして、ナナが脳天に向かって、その大太刀をたたき落とした。


 ──グガアアアアアア。


 アポカリプスが断末魔の叫びを上げる。

 そして、尻尾から順に、身体が何かの欠片へと変わり、消滅していく。

「やった……?」

 キリエが未だ信じられないと言った様子でその光景を眺める。

「ああ、俺たちの勝ちだ……!」

 赤林がキリエの言葉を肯定する。

 ようやく、全員に勝利の実感が湧き、歓声を上げた。

「お見事、お見事です」

 ふいに、声が聞こえる。

 全員が声の出所へと視線を向けた。

 そこには拍手をするアルスの姿があった。

 その肩には、小さな龍が乗っていた。

「まさに見事と言うほかない。皆さんはあのアポカリプスを倒しました。とても素晴らしい成果です」

 アルスが続ける。

 だが、その賞賛は、嫌悪感にしか与えなかった。

「ふざけんじゃないわよっ! あんた、私たちのことなんだと思ってるのよ」

 キリエが憤りを口にする。

 他の学生も、完全に同意と言った様子を、態度で示していた。

「言ったはずですよ? これは皆さんのレベルアップに必要なことだったのです。そうでなければ、ポロニアスは倒せない……」

 アルスの顔に暗いものが滲む。

 だが、すぐにいつものいけ好かない笑顔を浮かべ、話を続けた。

「さあ、いよいよ決戦のときです! 彼の地を向かい、ポロニアスを──」

「見ぃつけた♪」

 だが、アルスの言葉は途中で遮られた。

 その胸元には真っ赤に染まった手刀が生えており、周囲には血が滲み始めていた。

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