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異能園〜いのえんへようこそ〜  作者: あみるニウム
第五章「異能実践」
46/67

5−12

「ナナ、出せたのね!」

 走り来るナナを見て、キリエが歓喜の声を上げる。

「はい、もう大丈夫です!」

 ナナは元気よく返答した。

 そして、戦線に加わり、大太刀を構えた。

『……なるほど』

 急に頭にアポカリプスの声が響く。

『あの者が今しかないと言っていた意味はこれか』

 アポカリプスは続ける。

 だが、その場にいる全員が、何のことだか見当もつかなかった。

『来い、人の子らよ。その力、試させてもらおう』

 アポカリプスが咆哮を上げる。

 全員が改めて武器を構え、アポカリプスと対峙した。

「行くわよっ」

 キリエの言葉を合図に、全員が動く。

 近接戦闘が得意な者はアポカリプスの元へ駆け、遠隔戦闘が得意な者はその場で攻撃を開始した。

 遠隔組の攻撃がアポカリプスに当たると同時に、近接組が同じところへと攻撃を繰り出す。

 先ほどマリアが見せてくれた戦闘を脳内に描きながら、少しでもそれに近づけんと神経を研ぎ澄ませて攻撃する。

 アポカリプスの苦痛に歪む声が轟く。

 だが、学生たちの攻撃は止まることなく行われた。

 止まれば負けだと言わんばかりに、次々と攻撃を繰り返した。

 突如として、アポカリプスが翼を広げる。

 そして、大空へと飛び立った。

「ちょっ……」

 キリエが驚きの声を上げる。

 他の学生たちも、空を見上げて呆けていた。

「空を飛べるなんて聞いてないわよ……!」

 キリエが苦虫をかみつぶしたような顔で言う。

 空を飛ぶ相手に近接組はなす術なく佇むしかなかった。

『ここは僕たちの番だね』

 リオの声が届く。

 キリエたちが振り返ると、あんなの肩にリオが乗っていた。

「それじゃあ、いきますね〜」

 あんなが緊張感のない声で言う。

 次の瞬間、リオを乗せたあんなが宙に浮かび上がった。

 アポカリプスが空まで追ってきた二人を見つめる。

 そして、大きく口を開くと、その先大きな炎の固まりを創出した。

 そのまま、二人の元へと炎のブレスを放つ。

 だが、炎は二人に命中することなく、空を切った。

 あんなが華麗にその炎を避け、そのままアポカリプスへと突き進んだ。

『一気にたたみかけるよ、あんな』

「はーい」

 リオの言葉を合図にあんなが自由自在に空を駆ける。

 天を舞う妖精のように、軌跡を残しながらアポカリプスの周囲を飛び回る。

 その肩に乗ったリオが、次々を風の刃をアポカリプスに向けて放った。

 右の翼、左の翼、あるいは本体へと、止まることなく攻撃を繰り出した。

 反撃せんとアポカリプスも動くが、二人の動きにはついて行けない。

 顔を二人に向けたと思ったときには既に二人は背後に回っていたりと、攻撃する隙すら与えなかった。

 一方的な攻撃を受け続けたアポカリプスは、苦悶の表情を浮かべ、落下し始めた。

 そして、凄まじい衝撃音と共に、地面へと衝突した。

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