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5−5
「ナナの戦線復帰はしばらく厳しいわ」
リオの横に戻ったキリエが幻魔生物を見据えながら報告する。
『結構な痛手だけれど、仕方がないね』
リオが杖を振りながら答えた。
「ナナさんの大太刀が一番攻撃力がありましたしね〜」
琴を掻き鳴らしながらあんなが言った。
「とにかく、ナナの護衛はマリアがしてくれてるわ。私たちは一体でも多くの幻魔生物を倒すわよ」
言うや否やキリエが飛び出す。
そして、数本の光の矢が刺さった幻魔生物へと一目散に駆け、目にも止まらぬ速さで攻撃を加えた。
『次は右から来るよ』
リオの声がキリエの耳元に届く。
キリエは即座に方向転換して、右側から向かい来る幻魔生物と対峙した。
そして、ぼやくように言った。
「それにしても……、どこが簡単な仕事なのよっ!」
キリエが幻魔生物に突進する。
そして、目にも止まらぬ早さで攻撃を繰り出し、幻魔生物を屠った。




