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異能園〜いのえんへようこそ〜  作者: あみるニウム
第四章「異能試験」
33/67

4−11

「ごめん……なさい……」

 皆の元に戻ったキリエは力なく言った。

『キリエちゃんは全力を出したんだ、何も悪くないよ』

 対して、リオが慰めるように言った。

「そ、そうです! キリエさんはすごく強かったです!」

 ナナが拳を胸の前に握りながら言う。

 だが、キリエは未だに意気消沈しているようだった。

「あれれ〜、キリちゃん元気がないですねぇ。生理ですかぁ?」

 あんなが空気を読まずに言った。

 イラッとしたキリエは、声を荒げた。

「んなわけあるかっ! 勝ちの目が潰えて落ち込んでるのよ!」

「え〜、まだナナちゃんがいるじゃないですかぁ。まだ終わってないですよ〜?」

 あんながあっけらかんとして言った。

 キリエは驚き、何を言えばいいのか逡巡した。

「でも、ナナは……」

 キリエがナナに視線を遣る。

 他メンバーもナナに視線を送ると、ナナはおろおろとし始めた。

「大丈夫ですよぉ、ナナさんならぁ」

 あんなが変わらぬ口調で言った。

 あんなはナナの勝利を微塵も疑っていない様子だった。

『……そうだね。ナナくんだって僕らの仲間なんだ。それに、ナナくんだって、特訓は受けてる。ナナくんを信じてあげよう』

 リオがあんなに同調する。

 ジンも首肯し、賛同を示した。

「……そうよね。マリアはどうにもならなかったって言ってたけど、何もしてなかったわけじゃないものね」

 キリエが呟く。

『それなんだけど、どうにもならなかったってのはたぶん……』

「S組奏、W組名無、両者中央へ!」

 リオの言葉は審判の召集に遮られた。

「とにかく、あとはナナ頼みだわ。頼んだわよ!」

「はい!」

 ナナが元気よく答える。

 そして、ステージ中央へと向かって歩き出した。

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