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異能園〜いのえんへようこそ〜  作者: あみるニウム
第四章「異能試験」
31/67

4−9

「ごめんね」

 仲間の元へ戻ってきた雪村が詫びを入れた。

 力なく笑い、申し訳なさを体現していた。

「謝ることはない。雪村はよくがんばったよ。お疲れさま」

 赤林が励ますと共に労をねぎらった。

 他のメンバーも口々に励ましの言葉を紡いだ。

「これだけは言えるわ。……彼女たちは強い」

 しばらく皆の励ましを受けていた雪村が、力のこもった声で言った。

 仲間たちは全員首肯し、彼女の言葉に賛同を示した。

「ああ、はっきり言って舐めていた。赤林に忠告されながらも、どこかで舐めていた」

 敗北した真田が言う。

「だが、あいつらは歴とした学生だった。落ちこぼれなんかじゃない。残る二人も、強敵だと思った方が良い」

 真田の言葉に、次に戦う木村が頷いた。

「次は俺だ。最初から全力で行く。必ず勝ちをもぎ取ってくる」

 木村は胸を叩き、任せろと態度で示す。

 全員が木村に拳を突き出し、激励を送った。

 木村が各々と拳を突き合わせる。

「S組木村、W組黄賀、両者中央へ」

 そして、舞台上へと足を踏み出した。


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