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異能園〜いのえんへようこそ〜  作者: あみるニウム
第四章「異能試験」
30/67

4−8

「よくやったわ、あんな!」

 試合を終えて帰還したあんなを、キリエが褒め称えた。

「はい〜、特訓の成果が出せました〜」

 対するあんなは、満更でもなさそうな様子で答えた。

「あとは私が勝てば……」

 キリエが真剣な表情を作る。

 グッと拳を握り締め、気合いを入れているようだった。

『キリエちゃん、力みすぎないでね。キリエちゃんなら大丈夫だから』

 優しげなリオの声が届く。

「そ、そうです! キリエさんなら絶対に勝てます」

 ナナも両の拳をグッと胸元で握り、声援を送った。

「ありがとう。ええ、絶対に勝つわ」

 キリエがS組を見据える。

 その目には必ず勝つという覚悟が灯っていた。

「S組木村、W組黄賀、両者中央へ」

 そして、審判からの召集がかかった。

 キリエは大きく深呼吸をしてから、両頬を軽く叩いて再度気合いを入れ、壇上に向かった。

(ジンとあんなの頑張りを、無駄にはしないっ)

 キリエは胸中でつぶやき、拳を強く握りながら歩み出た。

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