表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/67

3−6

 圧倒的。

 マリアと幻魔生物との闘いは、ただその一言に集約されていた。

 一体複数であるとは思わせないほどに、マリアの力は圧倒的だった。

 一体の消滅の直後も、マリアは手を緩めることもなく、凄まじい速度で動き回った。

 時には火の玉を創出し攻撃し、また時には肉弾戦で幻魔生物を圧倒し、幻魔生物に攻撃する隙を全くと言って良いほど与えなかった。

 見ていた五人は、まるで舞を見ているような錯覚を覚えた。

 右へ左へ上へ下へと華麗に動くマリアに、言われるまでもなく視線を逸らすことなどできなかった。

 こんなにも美しい戦いができるのかと、呆然とした。

 五人には、マリアの戦いを見守ることしかできなかった。

 物の数分間で、全ての幻魔生物が消滅した。

 周囲を一瞥したマリアは、ふうと一息吐き、五人の元へ戻ってきた。

「ま、こんな感じだ」

 放心していた五人は何も言えなかった。

 何を言えば良いのかもわからなかった。

「おいおい、あまりの華麗さに見惚れてしまったか? かはは、まあ、無理もないがな!」

 マリアは調子に乗ったように言ったが、五人は事実見惚れていた。

 その圧倒的な力に、マリアの実力に、完全に心酔していた。

「ま、これが幻魔生物との戦いってもんだ。見ただけでも勉強になっただろう?」

 マリアはそう言うと、当初のようにデッキチェアに寝そべった。

「さて、特別講義はこれで終わり。流石に疲れたからちょっと休憩させてくれ」

 そう言うと、マリアは目を閉じた。

 五人は視線を交わし、同時に頷く。

 そして、水から上がって、めいめい訓練を始めた。

 先の戦いを脳裏に描きながら。

 少しでもあれに近づけるように、と。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ