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無人島生活1日目〜生活基盤〜

今回もよろしくお願いします。

それでは、本編へどうぞ。

「まずは、食料の確保だな。物理的ステータスは低いから、魔法を使おう。ちょうど全属性使えるし、練習がてらだ。」


俺はまず近場の岩場を調べることにした。そういう狭くて、暗いところの間には、小さい蟹が住み着いている。初めて魔法を使う相手としては、楽勝過ぎる相手───のはずだった。


「規模がちげーよ。」


俺はかなり軽い気分で、近場の岩場に向かった。だが、そこにいたのは───通常サイズの蟹よりも、3倍以上大きな蟹だった。しかも、殻が堅そうで物理攻撃がなかなか効かなそうである。


「まあ、魔法を使うからいいんだけど・・・」


俺は早速、このデカ蟹を食料第1号にするため、魔法を思い出す作業に入った。2次元世界で学んだ魔法の知識量は半端じゃない。俺はどれを使うか迷った。


「えっと、これでいいかな。」


俺は数ある魔法の中から、蟹の眉間を一瞬で貫ける『シェルブレイク』という無属性魔法を使うことにした。この魔法は、無属性魔法の塊を極限まで圧縮して、目標に向かい一点集中で貫く魔法だ。元々、相手の魔法障壁をただ破るためのものだったのだが、その障壁を張る相手の魔力を吸いとりながら威力を上げていくという魔法的特性があったため、禁忌指定扱いの魔法として登録された───という設定だ。


「シェルブレイク!」


俺がそう叫ぶと、右手から無色の鋭い槍みたいなものがデカ蟹に目掛け飛んでいった。


「ズンッ!」


無色の槍は見事、デカ蟹の眉間を貫く。そして、口から泡を吹きながら、後ろに倒れた。


「早かったな。」


俺は、倒したデカ蟹のもとへ向かう。そして、蟹を運ぶために新たな魔法を思い出した。


「今度は、『インベントリ』かな。」


この魔法は無限に物を収納出来るという空間魔法の一種だ。1度発動するとその空間が魔法発動者の所有物となり、次からは意図するだけでその中身を取り出せるという仕組みなっている。しかも、その中だけ限定で時間が経過しない優れものだ。


俺は早速、インベントリを発動しデカ蟹をその中に入れた。重さも感じない無限入るバック。便利だな。


俺は最初の狩り?が終わり、もといた砂浜へ戻る。


「今度は調理が必要だな。まあ最初だから、あまり美味しくないけど焼いて食うか。」


俺はまたまた早速、デカ蟹を焼くために魔法を思い出さなくてはならない。なかなか火が通らないと思うので、豚の丸焼きみたいな感じがいいのだが、あれは焼き棒とそれを支えるものがあればいいのだろうか。


「えっと、『生成魔法』でその辺の土を硬質化して、長い棒と、それを支える2本の支柱を作ってっと。できた。」


俺はそれを組み合わせ、デカ蟹を上から吊るした。そして、その辺落ちている木を集めてきて蟹の真下に置き、『ファイア』で火をくべた。


それから、数分後。


デカ蟹の表面に黒い焼きめがついてきた。そろそろ、頃合いだろう。俺は、水魔法『ウォーター』を発動させ、火を消す。そして、『生成魔法』で土を硬質化し、大きな簡易テーブルを作った。そこに、デカ蟹をのせる。


「よし、『ウィンドカッター』でまず足を切断だな。量が量だから、今は一本食べれば十分だろう。」


文字通りの意味で風切り道具とかした魔法。これは、風の斬撃で相手を切り刻むためにある。決して、調理用の包丁なんかではない。そこは、主張しておきたい。


俺は早速蟹の中身を取りだし、食べる。


パクっ


結果。まあまあの味でした。なんか、味が足りない。でも、食料は食料なので残さずきちんと食べました。食べた殻は、何かに使えるかも知れないのでインベントリにしまっておくことにした。


ここまでで、俺の食料問題はしばらく解決した。だが、もっと大事な問題が残っていた。


「雨風しのげる場所を作らんと、さすがに死んでしまうわ。」


そう、雨の日でも、風の日でも、体力的に耐えられる場所が必要なのだ。そうじゃないと、のんびり生きるという俺のモットーが崩れ去ってしまう。


「どこか、洞窟でも探すか?いや、でもな。魔物とか出てきそうだしー、ここは『生成魔法』で強固な家を作るか。よしっ。」


俺は、潮の影響をあまり受けないようにするため、ジャングルに近いところに家を建てることにした。イメージするのは、うまく海風を受け流せるような、直角三角形の屋根の家。扉は後付けするとして、窓のガラスは砂の中から、必要な成分を取り出して作る。ひとまずは一階建ての家にして、そのうち付け足していくつもりだ。


〜〜〜〜それから、数分後。


「できたっ!まあまあかな。」


その家の出来映えは本当にまあまあだった。いくら、完全暗記能力を持っていたとしても、個人のセンスまではどうにもならないらしい。


「まあ、住めるからいいでしょ。あー、疲れた。一旦寝るか。」


俺は家の中の床に仰向けで寝そべる。背中から伝わってくるひんやりしたと感じがとても気持ち良い。


「いやー、ここまで短時間でようやった思う。これで暫くは安泰だろう・・・・」


そして、俺は深い眠りについた。

読んでくれてありがとうございます。

この作品は、あくまでも不定期更新です。

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