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無人島生活3日目〜自重?するわけないでしょ?

どうもです。

短いですが、見ていって下さい。

「どうだ?美味しかったか?」


「うん!もう、お腹いっぱいー」


女の子ながらも食欲と好奇心が人一倍強いアンは、その小さな体で俺と同じ量の肉をあっという間に平らげてしまった。


その食べっぷりには、親として今後のアンの成長にとても期待を持てたが、女の子としてはもうちょっと自重して欲しいところだった。


まあ、可愛いからいいんだけど。


「そうか、そうか。喜んでくれたなら、俺も嬉しい。また、作るよ」


とは言うももの、俺には一つ懸念があった。


肉はまだまだあまりに余っているので、いくらでも出すことは出来る。しかし、このままでは味も主食もワンパターンになってしまうのだ。


幸い、俺の頭の中には家庭科の授業で必死になって覚えてしまったテスト範囲外の数多の調理法がインプットされている。なので、レパートリーには困らない。


だが、ここには肝心の食材、香辛料が無いのだ。探すにも、俺には一日中この無人島兼ジャングルを歩き回るという体力は存在しないし、この世界の食べられる物まで把握出来ていない。


よって、この作ろうにも作れないという状況が出来上がりつつあるのだ。


そうして、一人考え込んでいると


「何むずかしい顔してるの?パパァー」


とアンが俺を心配してきた。お腹いたいの?なんて顔をしている気がする。


俺は誤解を生みたくないので、すかさず「なんでもないよ」と返答し、軽い気持ちで「ちょっと・・・・」と相談してみた。すると、


「たべものをかってに集めてくれる魔法ってないのぉー?」


・・・・・・・あったよ《セレクション》


盲点だった。


という訳で、さっそく『食べられる物』と設定して、魔法を発動してみた。




そして、数分後。総量約100キログラムの果実や香辛料、薬草、茸類がインベントリに納品されているのを確認して───言葉を無くした。


生憎、自己意識がある動物達までは《セレクション》で持ってくることは出来なかったが、十分な成果と言えよう。いや、十分すぎて何も言えない。


これは、あれだよ。まじで。


「魔法は人間を駄目にするよ」


特に俺みたいな、極力動きたくない人種には与えてはいけないものだ。それこそ、部屋から一歩も出ずに生きていけるし、ましてや、一生寝ずにゲームをし続けていられるだろう。


まさに、究極の楽。ダメ人間の完全体。人類の最高、最悪の到達点である。


故に俺は──────完全体(・・・)になることにした。




「さあ、そろそろ寝ようか。アン。もう、夜遅くなってきたよ」


気づいた時には、完全に日が落ちていた。もう夜だ。8時くらいだろう。少し、肌寒いのその証拠である。俺は、まだまだ起きていられるが、アンが寝る時間なのでまた一緒に寝ることにした。


「うん。アン、寝るー」


目を擦りながら、眠たそうな顔をするアン。いちいち、表情が可愛い!何も言えません!さあ、早く寝ましょう!






勿論、家の周りに結界を張っておくことは忘れない。

次もなるべく早くに上げます。

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