Hot station.
一足
過行く列車
足元にはブロックパタン
飛び降りるには段差が低く
よじ登るにはとても遠い
ようやく帰ってきた
とか
おかえりなさい
とか
ドアに挟まれた手だけがひらひら動いて
その手をつかもうと必死に追いかけていたのが
まるで遠い昔のよう
掴んだ手がちぎれそう
とか
この手は握り返すのか
とか
ホームに入ってきた特急の
風に煽られてふらふらなのに
まだその手を追いかけるのは
帰属意識のなせる業
ハブターミナル
人の行き来毎に加熱する
熱いのを意識させないのは
上手だと思った
ありがとうございました。