回転地球
1日は長く…そして、短いもの。
4月8日……知り合いの喫茶店にお手伝いに行ったわ。夜は喫茶ではなくバーに早変わりだけど。
「詠や咏がお手伝いに来てくれると…僕はとても助かるよ……なんせ、今日は客が多くて…人手がたりなくてね。一人でやると1日があっという間だしね、本当にありがとう。」
「うわぁ…お外はもう真っ暗だー!おー?北斗七星も見えるー!きれいだなあ♪」
「そう言えば…今日はもう遅い…僕の家に泊まっていかない?……その……ごほうび…かな。」
わ、私としては…たまにはこういうのは悪くないかなー……あ、もちろん…ここはマスターの家なのには代わりはないけど……。
「うわぁーいっ♪やったぁ!!」
詠は、はしゃぐのね……。
「そう言えば…面白い話を聞かせても良いね……ま、聞いた話だし…鵜呑みにされても困るけど…。」
「えー?何々っ!?」
この人のお話は…十中八九…面白くない……まあいいわ…聞くだけ聞くし。
「咏、その顔は………まあいいよ。考えてることはお見通だし…、ってぇ…僕の話はそんなに面白くないのかよ。」
あー、うるさい…さっさと言いなさいよ…気になるじゃない!
「では、僕はこれを聞くまで…地球は1日24時間だと思っていてね…」
「えー?地球は1日24時間じゃない!そうじゃないと…ずれちゃうよぉ!」
「いや、きっかし…24時間じゃないよ!正式には…今では23時間56分04秒なんだ、そうじゃないと…うるう年の調整も来ないよね!」
「あー…そっかぁ!ぼく勘違いしてたなぁ!」
へぇ……きっかし24時間じゃないのね。
ま、私にはどうでもいいんだけどね。
「それと…巨大地震などが来たりすると…ほんの少し変動したりもするんだ!」
「うわぁ!地球がぐちゃぐちゃになっちゃうよ!」
「まあ、そう言っても…1秒より…とーっても…短い…ほんの一瞬だよ」
へぇ…地震でも変動したりもするのね。
「とまあ、地球は1日24時間じゃないってことを…覚えておいてよ!」
「はぁーい♪」
なるほどね………ん?もうすぐ日付も変わるのね、それじゃ!また明日ね!
地球はこれからも…変わっていきます。