長芋テロ
美味しい長芋には……何があるか
もちろん…………
4月3日か…特になにもない…
まあいい……。
親戚からなぜか長芋が届いた…こんなに要らん。
痒くなる…かゆくなる……お口の中をテロにする気かー!?
もういい…明日からは出てこない…
お兄さん…すねちゃうもん。
「あら…良い長芋ね!……ところで詠!この長芋を見てちょうだい、これを見て……どう思う?」
「す、スゴく…大きいです…」
「ナーーーッ♪」
まったく……どこでそんな言葉を覚えたのやら…。
まあ…俺は調理されても食わないけどな…
何でって…かゆくなるからさ。
「ふんふんーん♪」
ゴリゴリ、ゴリゴリ…すりおろしてご飯にたっぷりか。悪くない………ま、俺は食べないけど。
「うわーっ、手がー…かゆいっ……!ベトベト!」
「ナーーーッ!!」
ほら見ろ…フェイまで…ドン引きじゃないか…ってどうすりおろしたら…そこまで手を汚すんだ…詠。
「どうして…長芋って…かゆくなるのかなぁ…」
「私も知りたいかも!」
まあ…教えてやる。
誰かから聞いた話だからな…鵜呑みにされては困るが。
長芋のかゆみと言うのは、細胞にあるんだ。
普通細胞は…丸いような形をしているが…長芋の細胞はトゲトゲした形である…そのため皮膚を刺激していると考えられるのだ…。
「へぇー、すごーい!はい!教えてくれたご褒美に長芋スティックをあげるね!」
ぐほっ……一気に3本も……。
は、入ってきたぜ…
「あぁ、次は咀嚼だぁ♪」
無理っ……噛めない…美味しくない…嫌だぁぁ…
か、かゆすぎぃぃぃ!
口の中が……。
嫌だ…歯磨いて…とっとと寝よう…
また明日………ぐはっ。
「ちょっと!夕飯も食べずに寝るなんて…」
「じゃぁ、この余った…マグロとトロロ丼はぼくが♪」
「ナーーーッ…」
かゆい……かゆい…