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アンの娘レイシアー【シャーク王国】にて学んだ事はー

 それから暫くの間は、それなりに忙しく過ごすことになった。まずは、王国の貴族を集めて開かれた、レイシアを歓迎する晩餐会や舞踏会に参加した。また、ミリア王女のご学友の方々と交流をはかる為のお茶会も、何度か開かれたので、それらにも参加していたからだ。


 それらが落ち着いた頃、【シャーク王国】のことをいろいろ知ってもらいたいと言うミリア王女に連れられて、王都や周辺の街を見て回ることになった。


 王都はもちろんのこと、王都周辺にも観光地が多くあり、どこも賑わいを見せていた。観光地の中でも、皇国にはない温泉の存在に、レイシアは喜んだ。保養地として人気の温泉街は、ミリア王女もお気に入りの場所のようで、時折お忍びで訪れるそうだ。今回はお忍びではないが、お忍びで来た方がゆっくりと過ごすことが出来て良いだろう。次回来る時は、是非ともお忍びで来よう!



 こちらの大陸は気候が違う事から、好まれる衣装の素材やデザインが違ったりと、レイシアの生まれ育った大陸とは細かい違いが多くあったが、大陸が違えど街を行き交う人々の様子や賑わいは大差なかった。やはり守護の違いで、人は変わらないのだ。今では皆そのように教わっているが、間違った認識を教える時代が長く続いてきた。


 守護の違いによって争い、争いの果てに長きに渡る断絶の時を経て、ようやくまた人と人との交流が始まったのだ。これからを担っていく私達は、二度と同じ過ちを侵してはならない。皇国の王族の1人として、改めて強く思うのだった。



 そして、だいぶ王宮での生活に慣れてきた頃、ミリア王女やミリア王女のご学友の方々と共に学ぶ日々が始まった。


 午前中はミリア王女の私室にて【シャーク王国】の歴史などの教養を学び、午後からは魔法の授業に充てられた。ミリア王女の持つ守護は【闇】の神の寵愛と、水・風の神の加護。他の学友達も、もちろん【闇】の守護は持っていて、その他に1つか2つの属性の加護や寵愛を持っているという感じであった。



【シャーク王国】では【闇】の属性魔法の研究は進んでいるが、他の5属性魔法についての研究はそれほど進んでいないのが現状だ。大陸間の交易が盛んになり、徐々に研究も進み始めてはいたが、他属性については研究者不足なのだ。その為、今は研究の方に時間が割かれていて、他属性魔法を教えるべく教鞭をとる者は、ほとんどいなかった。


 そういう事情もあって、魔法の授業はお互いに教え合うことになった。レイシアが【闇】魔法以外をミリア王女達に教え、レイシアは皆から【闇】魔法を学ぶのだ。



 お母様も【闇】魔法については、ほとんどが自己流と言うことで、私は【闇】魔法は触りしか学んでいない。留学が決まってからは、尚更。本場でしっかり学んでくるべきだと、お母様による【闇】魔法の授業が終わったのだ。そしてお母様には、今回の留学で学んできたことを、『今度はレイシアが教えてね』と言われている。


 お母様から学ぶことは多い。そのお母様に私が教えることができるようになるのかと、なんだがすごく誇らしい気持ちになったものだ。お母様に自信を持って教えることができるように、しっかり学ぼう!


 ミリア王女達は【闇】魔法については、上級魔法をすべて習得しており、レイシアは5属性魔法について、上級魔法やそれらの組み合わせ魔法まで、すべて習得していた。


 だが魔法を使える事と、教える事とは、まったくの別物だ。ミリア王女達に教えるという経験は、レイシアにとって、とてもいい勉強になった。感覚で使っていた初級魔法や中級魔法を、わかりやすく説明するとなると、自然と自分の理解も深まっていったのだ。




 このようにして、レイシアは多くのことを【シャーク王国】への留学で学ぶこととなった。また、多くの友人を得ることもできた。アンが学園で生涯の友を得たように、レイシアは留学で生涯の友を得たのだった。


 この留学で学んだことを活かしながら、レイシアは自分の進むべき道を見つけ、歩むこととなった。そんなレイシアにとって、家族や友の支えは何よりも大きな宝物だった。

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