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婚約お披露目の儀ー七夕の夜ー

今日は七夕ということで、またレオナルドとアンの話です。

 今日は諸外国の王族や大使、使者を招いての、皇太子の婚約お披露目の晩餐会並びに舞踏会が開かれる。つまり、レオナルド様と私の婚約お披露目ということで…。朝から王宮内は大忙しだ。私も朝から侍女さん達の手によって、お風呂に入れられて全身を磨き上げられ、今日の為に仕立てたドレスを着せられる。そして、髪を結い上げられながら、化粧もされる。


 私が口を挟む暇など…ないのが現状。国内貴族へのお披露目はすでに開いているが、今日は諸外国の来賓を招いてのお披露目なので、国内向けのものよりも念入りな仕度が必要なのだ。


 一応ドレスの色選びでは要望を聞いてもらえたが、デザインなどで私が口を出せることなどほとんどない。デザイナーさんと侍女さん達にお任せだ。ドレス選びに関しては、その方が万事うまくいくのだ。そう学習した。私が変に口を挟むと、ドレス作りが停滞してしまうし…ね。



 今日の為の準備で忙しく、肝心の主役の2人は、ここ数日ろくに顔を合わせる時間すら持つことができなかった。今日もお披露目本番まで、顔を合わせることはできないだろう。普段も忙しく、そう多い時間を一緒に過ごせる事はないけれど、数日間まったく会えないということはなかった。やはり、会えないとなると寂しいものだ…。



 諸外国からの来賓はすでに王宮の賓客棟に滞在している。昨日まではお出迎えも忙しかったが、昨日で招待した方々は全員いらっしゃったから、今日は部屋でお披露目の仕度に専念できる。ちなみに、お出迎えはレオナルド様と2人でかと思っていたが、分担してだったのでここでも会えなかった…。



 さぁ、お披露目の時間となった。晩餐会の会場には、すでに来賓方と国内の貴族が集まっている。入口で待っていると、レオナルド様がやって来た。数日ぶりの再会だけど、ここでのんびりと会話をする時間はない。開かれた扉をレオナルド様のエスコートでくぐり抜け、会場に入った。



 まずは皇王陛下の前まで行く。そこで、皇王陛下より婚約を認められる。それを受けてレオナルド様が、来賓方を前に挨拶をなさる。私はレオナルド様の隣に控えて、礼を取るだけなのだが、やはり緊張する。


 レオナルド様の挨拶が終わると、来賓の代表からの祝辞を受けて、諸外国の方にも婚約のお披露目が完了した。その後は、晩餐会だ。といっても、緊張で食欲は皆無だったが…。



 晩餐会の後は、隣に会場を移して舞踏会だ。最初にレオナルド様と私とでダンスを踊り、そこに来賓の方々が加わっていく。必須で踊らなければならないのは、最初の一曲だけ。無事に踊りきった時は、ようやく終えたとの気持ちが強かった。ダンスを終えた後は、挨拶を受ける。国内の貴族へのお披露目は済ませているから、今日は諸外国の来賓から挨拶を受けるだけだ。なので、そう長い時間はかからなかった。



 舞踏会は夜更けまで開かれるが、主役の参加は途中までだ。来賓の方々はまだ数日は滞在されるから、お見送りも今日は必要ない。レオナルド様と共に会場を出る。そして、舞踏会の熱を冷ます為、王族棟にあるテラスに向かった。



 今日は天気に恵まれたから、星空も綺麗だ。そういえば、今日は前世で言えば七夕に当たる日だろうか。この国では七夕のようなイベントはないから、笹飾りも短冊もない。だけど、星は前世よりも澄んだ空気の中で、本当に綺麗に見ることができる。七夕の夜にレオナルド様と2人、テラスで星を見ている。



(なんだか素敵な七夕になったな。短冊はないけど、お願い事はしてもいいよね)



 今日のお披露目は無事に済ますことが出来た。諸外国にもお披露目したのだ。これで、万が一にでもレオナルド様との婚姻がなくなる事はないだろう。



(どうかこれからもレオナルド様と共に歩んでいけます様に…)



 無言でいたからか、レオナルド様に『考え事でもあるのか?』と問われるが…。『ただ星が綺麗だと眺めていたの』と答える。前世の話は最愛のレオナルド様にも秘密だ。



(女性には一つくらい秘密があってもいいよね!)



 なんとなくの質問だったのだろう。レオナルド様も特に質問を重ねることはなかった。こうして数日ぶりの、2人きりで過ごせる時間は更けていくのだった。

皆さんは七夕の短冊に願いはかかれたでしょうか?私が書いた短冊は、なぜか笹から落ちていました( T_T)


読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m

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