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闇属性魔法ー自主練習ー

 光・火・水・風・地属性だけでなく、闇属性の守護も持っているということ。


 このことは分かってからすぐに両親、そして姉様に話していた。占い師のお婆さんの話も、闇属性の存在を知った時に感じたことも含めて全部。父様も母様も姉様も、私の話を信じてくれた。そして、闇属性の守護を持っているというのに、それが分からず守護を持たないと判定されてしまうこと、分かっても公けには闇属性の魔法を使えないこと。これらは正していかなければいけないと、私と同じ気持ちを抱いてくれた。父様も母様も姉様も研究者だ。研究者だからできることもあるかもしれないと、少しずつでもいいから変えていこうと、時間も忘れて話し合ったのだった。



 次に、アリーネちゃん、ジェシカちゃん、リラン君の3人にも話した。3人なら話せると思ったから。信じてくれる、受け止めてくれると思ったから。3人とも驚いてはいたけど、信じてくれた。光と闇が共にあれることを証明したいという私の願いも、理解してくれたし、応援してくれるとも言ってくれたのだった。



 中等科では出来なかったことが、高等科では出来るようになる。中等科でも空き時間に自主練習で魔法練習場を借りることができたけど、中等科のうちは先生の付き添いも必要だった。それが、高等科に進学するとグループでの使用なら、先生の付き添いは必要がなくなるのだ。ある程度の時間なら貸切も可能になる。さすがに個人では、何かあった時に報告が遅れてはいけないという理由で、先生の付き添いが必要なのだが。



 中等科のうちは時折話してはいても、実際には何もできていなかった。高等科に入ってからは、ようやく“闇属性魔法の練習”ができる。闇属性の守護を持っているといくら言ったところで、測定する器具もないこの国では実際に魔法を使わない限り、信ぴょう性もないだろうから。


 コースが分かれて空き時間も少しずつ違うのだけど、なんとか合う時間を見つけて、アリーネちゃん達と4人で魔法練習場の使用申請を出したのだった。もちろん貸切で。闇属性の魔法の練習は人目が多いところではできないから。



 念のため、魔法練習場に張られた結界の内側に、更なる結界を張ってもらう。その中で私は闇魔法の練習を開始した。占い師のお婆さんから教えてもらった魔法は4つ。お婆さんも多くは知らないようだった。その中でも、1人で試せるだろう魔法を4つ教えてもらったのだ。まずは闇の【聖光】を呼び出す。見本を見たわけではないけれど、イメージはしっかりできている。呪文も一言一句忘れないように記録していたから大丈夫だ。



 まずは防御魔法からだ。漆黒の闇のドームの結界だ。呪文はこうだ。



【闇よ円球を形作り、我が身を守れ】



 自分を中心に半径5m程の漆黒の闇が生まれた。光もない、漆黒と呼ぶのが相応しい闇だ。術者は視界が闇の中でも取れるが、術者以外は闇に包まれ、何もわからなくなるそうだ。



 防御魔法の一種なのだろう魔法を次に試すことにする。視覚を惑わすのだろうか?この魔法を使うと、術者が影に潜むことができるのだそうだ。人の影でも、建物の影でも。影の中からは魔法は放てないそうだから、攻撃の為ではなくやはり防御か…密偵活動?そんな魔法の呪文はこうだ。



【我は望む、影に身を潜めん事を】



 すると身近にあった用具の影にみるみるうちに沈んでいく感覚が生まれた。あっという間に影の中だ。この影の中にいれば、魔法攻撃も物理攻撃も受け付けない。



 次は攻撃魔法だ。他の属性魔法と少し違うのは、的を射抜いたりするのではなく、的を闇で覆い尽くして攻撃の力を与えるということかな。少しでも的に当たれば、そこから覆い尽くすことも可能だ。呪文はこうだ。



【闇よ球となり、的を覆い尽くせ】



 闇球を放ち的に命中させる。的は闇に覆い尽くされ、闇から再び姿を現した時にはかなりのダメージを受けていた。


 相当頑丈な的なのに、傷が…。闇の魔法はどれも他の属性魔法より、威力が高いように感じる。闇の【聖光】が初めて力を借りたことで、張り切りすぎている可能性もあるけれど。



 回復魔法もある。お婆さんから教えて貰ったのは体内の異物、毒などを体外に排出させる魔法だ。呪文はこうだ。




【闇神に願う、闇の中に害をなす異を閉じ込めんことを】



 これはわざわざ異物を飲み込んで実践するわけにもいかないから、イメージトレーニングだけだ。



 一通りの練習を終え3人が張ってくれていた結界を出る。最初の練習では、成功するかもわからなかったから、結界を張った外で待っていてもらったのだ。


 練習の成果を皆に報告する。かなりの威力を感じたことも。今日の練習はこれで終わりだけど、次に借りた時は皆にも闇属性の魔法を実際に見てもらうことにした。教えて貰った魔法を完全に使いこなせるようになったら、その他は独学になる。独学といっても、闇属性の魔法書などは生徒が見れるようなものではない。そもそも、魔法書が存在するのかさえも怪しい。そうなると、オリジナルで考えていくことになるかもしれない。オリジナル魔法を考え出すヒントも、皆で考えた方が多く思い付くことができるだろう。次の練習の日にちを決めて、今日の練習は終わりにしたのだった。

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