中級魔法ー使い魔との連携ー
中級魔法の授業も初等科から引き続き光属性と火属性魔法は学園長のスミス先生が担当してくれている。残りの3属性は、水・風・地の3属性の神様の加護持ちのハマス先生が教えてくれている。ただ、私がニィと使い魔の契約を結んだことで、使い魔とうまく連携して、より効率的に魔法を行使する授業も必要になってきたのだけど、あいにくスミス先生にもハマス先生にも使い魔はいなかったのだ。
なので、使い魔との連携を学ぶ授業だけは、新たにジャック先生から学ぶことが決まった。先生の使い魔はイタチ。首にシッポを巻きつけて、先生の肩の上に座ってる。名前は“ルー”っていうんだって。可愛いというよりは、かっこいい感じ。
そこで視線を感じる。ニィからだ。ちょっと不服そう?先生の使い魔を褒めたからな?
(ニィがもちろん1番可愛いよ!)
そう思いを込めて見つめ返すと、ニィも納得したようだった。
使い魔との連携は、お互いの魔力を循環させ、さらに共鳴させることで使える。ニィと魔力を共鳴させることが出来るのは水属性と風属性。ジャック先生は水属性・風属性ともに加護を持っているけど、ルーの加護が風属性だけだから、共鳴させることが出来るのは風属性だけなんだって。だから、見本を見せてもらいながら教えてもらえるのは風属性での連携だけ。でも、風属性でのやり方を覚えれば、水属性でもうまく共鳴させることが出来るはずってことで、風属性での使い魔との連携を学ぶことになった。
「まずは僕の様に肩に乗せてもいいし、片手で抱きかかえてもいいし、足元にくっついてもらってもいいんだけど、使い魔との距離を無くして。最初はその方が、うまく魔力循環ができるし、意思の疎通もしやすいからね。距離を無くしたら、まずはお互いの魔力を循環させる。その後で、魔力を共鳴させて魔法の行使。この流れでいくけど、とりあえずは僕の見本を見てて」
「はい、よろしくお願いします!」
そう答えると、早速見本を見せてくれ始める。ジャック先生とルーはすでにくっついてるから、魔力の循環からだね。
【我が使い魔との魔力循環を望む】
先生とルーの魔力の流れに注意して見ていると、魔力がお互いに流れあって循環しているのが分かった。
【我と我が使い魔の風属性魔力を共鳴、より強い力を!風よ吹き荒べ、我が標的を穿て】
そして、風属性の中級攻撃魔法“風砲”を行使する。すると、先生の魔力にルーの魔力が重なり、魔法の重ね掛けをしたような状態になる。他属性の組み合わせ魔法はいろいろ試したし習得もしたけど、同じ属性の同じ魔法を同時に重ねることは、1人では不可能なんだよね。使い魔との連携が成功すれば、それが可能になるんだ!
その中級攻撃魔法を単発でかけた場合にはない威力を感じた。その威力を出すには、組み合わせ魔法か、単発では上級魔法を行使しなければいけないくらいかも。魔力の消費は単発の行使分、でも威力は倍。すごっ!
先生に促されて私も実践だ。ニィを抱き上げると、今の見本を実践したいという思いを込めて見つめる。抱き上げるているからか、意思の疎通は問題ないみたい。ニィの『ニャ!』と言う返事は、ニィの意気込みも感じ取ることができた。もしかして少しルーに対抗意識燃やしてる?
そのままニィを左腕で抱きかかえることにし、魔力を循環させる呪文を唱える。
【我が使い魔との魔力循環を望む】
魔力はちゃんと私から出てニィに向かい、ニィから放出される魔力が私へと向かってくる。相互にきちんと循環できてるみたい!じゃあ、攻撃魔法だ!
【我と我が使い魔の風属性魔力を共鳴、より強い力を!風よ吹き荒べ、我が標的を穿て】
さっき先生の見本を見ていたけど、自分で放ってみるとほんとうにすごい威力!これで、中級攻撃魔法かぁ…。
最近では見本をしっかり見て実践すれば、ほぼ一度でクリアできる。初等科から始まって【聖光】との付き合いも長くなってきたからか、扱いもうまくなってきたのだと思う。
「見た限りは成功してるから、この授業中は練習を重ねて。次の授業では防御魔法で試してみよう」
練習を繰り返したが、授業中失敗することはなかった。習得も認められたから、次回は防御魔法での練習を頑張ろうっと!




