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学園生活第一歩

ここから学園生活スタートです。

 今日は入学手続きだ!柔らかな朝日を浴びて目を覚ますと、すでに起きていた飼い猫のニィがじーっと私を見ていて一声ニャアと挨拶をしてきた。



「おはよう!」



 すると、ニィは挨拶を済ませて満足したのか、私の部屋を出て行ってしまった。きっと朝ごはんの調達に行ったのだろう。夜には私の部屋に必ず寝に帰ってくるが、あとは自由奔放な猫である。朝の挨拶をした後、夜まで姿を見ないなんて日も結構あるのだ。


 私もまずは朝ごはんを食べに行こう!と、さっと着替えて朝の支度を済ましてから居間に向かうと、家族はみんな揃っていて、それぞれ朝の『おはよう』の挨拶をする。今朝の朝ごはんは焼きたてパンと、野菜のスープにサラダのようだ。それとみんなは珈琲だが、私はまだ珈琲は飲めないのでオレンジジュースである。



「朝ごはんを済ませたら入学手続きに行きましょうね」



 母様がそう言いながら、ささっと朝ごはんをみんなの前に並べてくれる。焼きたてパンの美味しそうな香りに食欲がそそられる。


 姉様と2人、『はぁい』と返事をすると、早速ご飯を食べ始めるのだった。



 朝ごはんを済まして学校に向かう準備を済ますと玄関に集まった。姉様の今日の服装は水色のワンピースだ。黄色の腰紐がアクセントだ。金髪碧眼の姉様によく似合っている。


 私はというと、可愛らしいグリーンのワンピースだ。襟や袖口には白のレースの縁取りがあって、お気に入りの1着だ。金髪碧眼の姉様と違って私は赤みがかった金髪に翠眼だ。姉様は母様似で、私は父様似。ちなみに少し癖っ毛なところも父様そっくりだ。姉様のさらさらストレートな金髪がすこぉし羨ましい。


 父様は今日から早速仕事復帰なので、ここでお別れだ。私達より後から家を出る父様に元気よく『いってきまぁす!』と声をかけて、いざ学校へ出発だ。



 学校までは家からこどもの足でも15分くらいのところだ。着いてみると、首都の学校で初等科から高等科までが同じ敷地内に併設されているだけあって、たったの1日だけど通った故郷の学校とは規模が全然違った。門を入る前から少し圧倒されたが、これから通うことになる学校である。今度こそ学園ライフを楽しむのだ!こんな初っ端から圧倒されてたらいけないっ!と心の中で喝をいれ、母様と姉様と3人で門をくぐり抜け、手続きを行う事務室に向かったのだった。


 手続き自体は簡単なものだった。特に姉様は故郷で通っていた初等科からの書類を提出すれば終わりだ。私も編入ではなく、初等科に一から入学するだけなのだから、手続き自体は簡単なのだが…


 やはり前代未聞の【全属性の神様の寵愛持ち】というところは、首都の学校といえども簡単にはスルーできないらしい。


 首都の学校だけあって、全国から神様の加護持ちや、寵愛持ちが多く集まっているらしい。姉様も地神の加護持ちで、故郷の学校では地神の加護持ちの教師がおらず、学べることも少なくなってきていたそうなので、これからはしっかり学ぶことができるだろう。


それでも、これまでの学園の歴史上、神様の寵愛持ちは多くても2属性までだったのだそうだ。


 なので、教える側も初めてのことになるので、一般科目の授業はクラスのみんなと一緒に受けられるが、魔法の授業だけはマンツーマンの特別対応になるそうだ。


しかも、その魔法の授業は…この学園の学園長自らが教えてくれるらしい。教師の中に神様の2属性の寵愛持ちが現在学園長しか居ないので、そうなったらしい。7歳の入学したての生徒に学園長がマンツーマンの授業…考えただけでも恐れ多い…!学園長は今日は不在で魔法の授業の際に、初対面となるそうだ。威厳たっぷりの寄り付きにくい人だったらどうしよう…。



 しかし、それはもう学園側の決定事項…。悩んだところで、受け入れるしかないのだ。しっかりと力の制御を学び、神様の寵愛と共存して行かなければ、私の楽しい学園ライフ、そして少しでも平穏な生活は得ることができないのだ!


 恐れ多いとか言ってられない!ここは割り切ってしっかりと教えて貰おうじゃないか!


 こうして、私の学園生活がスタートしたのだった。


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