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中等科ー使い魔誕生ー

 中等科で驚いたことがある。中等科では使い魔と契約できるらしい。ただ使い魔を持つということは、決して必須ではない。むしろ、使い魔と契約できるのはマレだそうだ。



 この世界の動物は、少なからず皆魔力を内包している。その内包する魔力が多ければ、使い魔になれる素質があるとみなされるんだそうだ。ただ、使い魔にも人の好みがあるので、相当契約を結ぶ人との信頼関係が築かれてないと、契約はしないんだって。


 使い魔になる動物の定番といえば、猫とか鳥なんだって。中には蛇の使い魔もいるらしい。蛇はちょっと苦手かも…。



(猫…ニィ?ニィとは確実に信頼関係は築けてる!あとはニィに魔力が多ければ、使い魔になってくれるのかなぁ。でも、そんな都合良くはないよね)



 使い魔になって欲しい動物と信頼関係を築けてると思えたら、こう呪文を唱えたらいいそうだ。



【我は使い魔を望む。応ずるや、否や】



 使い魔の適性があれば、その動物の魔力が発現され輝き出すらしい。そして、問いかけに応じてくれれば契約を結ぶことができる。



 お互いの魔力を分け合うことによって契約は成立する。応じてくれた際に、自分の魔力を発現させれば、呪文の効力によって、契約は自動的に進むらしい。


 契約が成立した使い魔とは、必要な時に魔力を分け合うことができる。使い魔の適性がある動物には、なんらかの加護があるらしくて、属性持ちだ。自分と使い魔の属性が同じであれば、共鳴し魔法の効力も上がるらしい。基本は属性が同じでなければ、使い魔の契約に応じることはないみたいだから、使い魔と契約することができれば、魔法の使用がより効果的になるのだ。



 その話を聞いて帰宅する。夕食を終えて、部屋に戻るとニィがすでに寛いでいた。



(使い魔を持つなら、ニィがいい。今のところニィ以外は考えられないし!)



 ニィを見つめる。ニィも見つめ返してくれる。試すだけ試してみよう!そう思い、魔力を込めて呪文を唱えた。



【我は使い魔を望む。応ずるや、否や】



 すると、ニィの周りが輝き始める。ニィは適性があるんだ!そして、ニィの返事は…。ニィはまた私をジッと見ると、すり寄ってきてくれた。すると、お互いの魔力が混ざり合っていく感覚を得る。暫くするとその感覚は収まったが、収まった後もニィと繋がっているという感覚は続いている。



「ニィ…契約してくれたんだね?」


「ニャア」



 そう鳴いて、またすり寄ってきてくれる。ニィの言葉はわからないけど、ニィとの確かな繋がりから『嬉しい』という感情を感じ取ることができる。ニィも嬉しいんだと思うと、尚更嬉しい!


 ニィとの繋がりからはニィの持つ属性も分かった。ニィの持つ属性は水・風の2属性みたいだ。



 それにしても、ニィに使い魔の適性があって、2属性の加護持ちだったなんて。ニィがいつも察しが良かったりしたのも、関係あるのかも。


 使い魔とはあまり距離を置くべきではないから、これからは学校に行くのもニィと一緒だ。使い魔であれば、どこにでも一緒に行くことができる!中等科の先輩にも、何人か使い魔を連れて通学している人がいる。


 それに何よりも1番嬉しいのは、使い魔になった動物は契約者とリンクされて、契約者と寿命をも共にするということだ。私が長生きすれば、ニィもそれだけ長生きして一緒に過ごしてくれる。ニィの為にも、元気で長生きしなきゃ!


 ちなみに、一度結んだ契約は解除することはできない。契約者側からも、使い魔側からも。だから、契約を結ぶ時には慎重にって教えてもらった。でも、ニィとの契約を解除したいなんて思うことはないもの。だから、迷わず問いかけの呪文を唱えたのだ。



 この時間なら、まだ家族の皆は起きてるだろう。早速報告しに行こう!ニィを見るとわかってくれたみたいで、ついて来てくれる。そして、居間に降りると皆にニィと使い魔契約を結んだことを報告する。最初は驚いていたけど、使い魔契約を結んだことを喜んでくれる。



「ニィには使い魔の適性があったのね!アンのことが大好きで、何かある時はいつも見守っていたものね!」



 と姉様が感心したように言う。



「ニィは、うちで初めての使い魔さんね。これからもアンのことをよろしくね」



 と、父様と母様はニィに話しかけていた。ニィも『ニャー』と鳴いて、返事をしているようだった。



 こうして、【使い魔のニィ】が我が家に誕生したのだった。


 翌日、ニィを連れて学校に行くと、クラスメイトにも先生にも驚かれた。まさか、使い魔の授業を受けて早々に、使い魔と契約してやって来るとは思いもしなかったと。


 皆は驚いていたけど、リラン君たちいつものメンバーは『ニィちゃんなら、納得!』と、当然のように受け入れてくれたのも嬉しかったのだった。

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