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とある休日③ー騎士団公開訓練(前半)ー

 今日のお休みは、リラン君と2人でお出かけだ。って言ってもデートとかじゃないよ?


 今日は半年に一度行われる、騎士団の公開訓練日なのだ!リラン君は将来、騎士団に入団したいんだって。私は騎士様のかっこいいところが見たい!という、ちょっと不純?な動機だ。


 アリーネちゃんとジェシカちゃんも誘ったけど、2人はあんまり騎士団に興味がないんだって。だから、2人で見にいくことになった。もちろん家族にもお出かけの許可は得てる。騎士様がたくさん集まってるところに行くんだから、こどもだけで行っても安心だしね!


 ちなみに公開訓練は普段は入れない王宮内の訓練場で行われる。訓練場は王宮の敷地の端っこの方だから、王宮に入れるって言ってもほんのちょっとだけど。



 リラン君との待ち合わせは、訓練場に近い王宮東門近くの広場の噴水前だ。朝ご飯を食べた後、早速広場に向かう。すると、当たり前のようにニィも着いてくる。ニィは心配症なのか、私が1人で出かける時は何故か察して着いてくるのだ。今日もきっとリラン君と合流するまでは一緒に行くつもりなんだろう。


 …私ってそんなに1人じゃ危なかしい?


 広場に着いて噴水に向かう。まだリラン君は着いてないようだ。数分程待っているとリラン君が走ってやって来た。



「ごめんね!待たせちゃった?」


「ううん、さっき来たとこだし大丈夫だよ!ニィも一緒だったし!」


「ん?ニィちゃん?どこにいるの?」


「あれ?さっきまでは側に居たんだけど…帰ったのかな?」



(やっぱり、1人じゃないのを確認したら帰るんだ…。どれだけ心配症なの…。これがリラン君じゃなくて、知らない人ならまだ帰ってないんだろうけど…)



「ま、いいや!早く訓練見に行こう!良い席が埋まっちゃう!」


「そうだね!行こう!」



 そう言うと、早速王宮の東門に向かうのだった。



 東門に着くと、公開訓練を見に来た人たちが列を作っている。一応、王宮内に入るから、簡単な手続きがあるみたいで、その手続き待ちの行列だ。リラン君と2人、行列の最後に並ぶ。



「早く来たつもりだったけど、もう人が結構並んでるね」


「半年に1回しか見れないし、今日は模擬戦もやるみたいだから人気なんだと思うよ!でも、どんどん前に進んでるし、そんなに待たなくても大丈夫そうだね!」



 リラン君の言葉通り、手続き待ちの行列はどんどん前に進んでいく。そして、そこまで待たないうちに、私達の順番になったのだった。



 手続きは簡単だった。危険な物は持って入れないみたいで、例え持っていても王宮の結界に引っかかってしまう。だから、武器となるようなものはここで預けていくようにという説明を聞いたら、あとは名前を受付票に書くだけだ。もちろん2人とも武器なんて持ってきてないから、名前を書いて門を通り抜ける。これで手続きはおしまいだ。



 門を抜けると誘導の文官さん達が、訓練場までの道程に立っていて、迷うことなく訓練場に着いた。今日は騎士様はほとんど公開訓練の方に出ている為、王宮警備の騎士様を除いては、文官さん達が頑張っている。



 訓練場は闘牛場みたいな感じ?砂場をぐるりと観客席で囲んである。既に座っている人は多かったが、比較的前の方の良い席を取ることができた!早く来て良かった!



 今日の公開訓練はまず剣技。普段どのように剣の訓練をしているかを皆の前で行うんだって。


 次が魔法部隊の出番で、砂場内に防御魔法をかけた上で、魔法の訓練が行われる。属性別に攻撃魔法の訓練を行うみたい。ちなみに防音もかかっていて、呪文とかも聞こえないんだって。まだ習ってないのに真似したら危ないもんね。そこはすごく徹底してる。でも、徹底してくれてるおかげで、私達も見に来れるんだもんね!


 そして、最後は馬に騎乗しての槍の模擬戦。今日のメインだ。勝ち抜き戦で、優勝者には名誉が与えられる。


 リラン君はこの模擬戦が目当て。魔法部隊もいいけど、魔法も使えて槍や剣の腕も一流な騎士になりたいんだって。


 私の目当ても最後の模擬戦。やっぱり1番かっこいい姿が見れそうだもの!さぁ、もうそろそろ訓練が始まるみたい!楽しみだ!

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