表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/57

水の演舞と風の壁

「さあ、お姉ちゃん!いくよ!」

明里は、動いた。

右手にテニスボール程の大きさの水の玉を創りだし放つ。

何十発も。

舞を踊るかのように華麗な動きで。

対する茜はシンプルに右腕を横なぎに振るう。

ただ、それだけ。

しかし。

水の玉は茜に当たる前に弾けた。

まるで、茜の前に見えない壁があるかのように、水の玉は散っていく。しかし、明里はどうじることなく次の行動に移った。

水をランスの形にして槍投げの要領で茜に投げた。

「アクアランス!」

水のランスは茜の前の見えない壁にぶつかる。しかし、今度は弾けることなくそのままぶつかり拮抗していた。そして、ランスの先端を中心にひびが入り見えない壁を突き破った。

空気の爆発音が響く。

この事態に動揺せず、茜は動いた。

接近する水のランスを茜は、右手で殴った。

ブァシャーン!

水のランスは水しぶきをあげて飛び散った。茜の右手には目でもわかる程に風を纏っていた。手には見えないドリルが付いているかのように竜巻が起こっていた。

「明里、やるな」

「当然!」

明里は、えっへん、と胸を張る。

二人の実力は互角と言っても過言ではなかった。

「じゃあ。今度は、私の番ね」

茜は、右手を前に出すと魔方陣が現れ、一本の太刀が出現した。

それを掴み、構えた。

「さあ、いくぞ!」

姉妹の闘いはさらに激化していく。


「はぁっ!」

床を蹴り太刀を突き出したまま明里に突っ込む。

明里は、それを横に動いて避けた。

しかし、その時には太刀の刀身が迫ってきていた。

明里は、自分の前に水を集めて壁を創った。

その壁を太刀は見事に切り裂いた。

明里は壁が壊される前には後方に移動していた。

「危なかった」

「惜しい所だったな」

睨み合いが続く。

そして、勝負はより激しくなっていく。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ