日常の中で
三人揃って、家に着くと光はバッグをソファに置き、着替えると直ぐ様、台所に向かった。
「すぐに作るから」
光は調理に取り掛かった。台所に野菜を切る音が響き、ジュッーと米ときざんだ野菜をフライパンに入れ、焼く音も響き、その次にケチャップを加える後から香ばしい匂いが台所を包む。
数十分後。
「おーい。できたぞぉー」
「はーい!」
「おう」
そこに胴着姿の明里と茜がやってきた。
二人とも少し汗をかいていた。
「稽古をしてたの?」
「うん!お姉ちゃんといっしょにね」
「ああ、今日の決闘で燃えてな。久しぶりにやろうと思ってな」
茜はハツラツと答える。
「お兄ちゃんも後でわたしとやらない?」
「え!?」
光は少し驚いたが少し考える。
「そうだね。久しぶりにやろうかな」
「やったー!」
無邪気に喜ぶ妹に苦笑を浮かべる。
「光がやるなら、わたしもやろうかな」
姉もやる気満々に答える。
「姉さんも、やるの!?」
「そうだぞ。まだ、決着がついてないんだからな」
「決着って」
「ま、そんな事は、後!後! さあ、食べようぜ!」
茜はそのまま、食卓につく。
「はーい!」
明里も続いてつく。最後に光も座る。
「「「いただきます!」」」
三人の声が食卓に響いた。
その後。三人で食器などを洗い終えると三人は、道場の方へ向かった。
「今日こそは、お姉ちゃんをギャフンと言わせて見せる!」
明里が、拳を握り締めて意気込む。
「そう簡単にはいかないな」
茜は、受けてたつとでも言うように明里を見る。
そんな二人に光は、苦笑するのであった。