柴がみ
両親をほとんど知ることなく育った空神(そらがみ)天里(くうり)は、大学二年生になっていた。幼い頃にわずかな期間を父と過ごしたが、ほとんど憶えておらず、父が失踪した後に出会った青年、槞(ろう)とその飼い犬である六介(ろくすけ)との日々の記憶が未だに色濃く残っていた。
十数年間、槞の知り合いである蛇足(だそく)本名は藤原滝経(たきつね)の元で暮らし、大学に入ってからはアパートで一人暮らしをしている。
ある日、大学からの帰り道に子犬の白柴を拾う。そこから、天里は不思議な真実を目の当たりにするようになっていく。
※残酷な描写も所々で含む予定です。
十数年間、槞の知り合いである蛇足(だそく)本名は藤原滝経(たきつね)の元で暮らし、大学に入ってからはアパートで一人暮らしをしている。
ある日、大学からの帰り道に子犬の白柴を拾う。そこから、天里は不思議な真実を目の当たりにするようになっていく。
※残酷な描写も所々で含む予定です。