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私の砦  作者: 東軌
1/1

最初で最後の友達。


登場人物


・鳥根歩詩奈 中学2年生


・羽崎来江    〃


・山仲春樹    〃


・鳥根星奈  歩詩奈の姉。20歳


嘘をつく人なんて大嫌い。


だって私は昔、あの人に…。





―6月上旬―




私はこの世界中にいる人間の1人。

そして私は今日も将来必要性のないものを学ぶ。

いつも隣の席は誰もいない。

隣に誰かがいることを私が好まないから…。

でも、今日は私の日常を壊すことが起きた。


教師「みんなー席に座ってー!!」


教師の一言で私を含め生徒達が自らの席に座った。


教師「今日は転校生を紹介します。……入って。」


そこからは少し小柄な女の子が入ってきた。


教師「えー羽崎来江(はざきくるえ)さんです。自己紹介して。」


来江「羽崎って言います。禄瀬(ろくせ)中学校から来ました。よろしくお願いします。」


来江と言う子は小さくお辞儀をした。


教師「それじゃあ、羽崎さんは…えっと…鳥根さんの隣でいいかしら?」


私は嫌だった。

でも、何か言える状況じゃなかった。


歩詩奈「…はい………。」


来江は小走りでこちらにやってきた。


来江「えっと…鳥根歩詩奈(とりねほしな)さんですよね?よろしくお願いしますね!!」


歩詩奈「…よろしく。でも…」


来江「でも…??」


歩詩奈「もう、話しかけなくていいから。」


何故、あんなこと言ったのか私自身わからなかった。

分からなかったけど、私はその場から立ち去っていた。

そんな酷いことを言ったのに来江は私に話しかけてきた。

翌日もその次の日も。


歩詩奈「ねぇ、話しかけないでって言ったでしょ?」


来江「あっ…あの、ごめんなさい」


驚いたことに来江はすんなりと謝ってきた。


歩詩奈『変な奴…。』


来江「あのね。私。あなたと友達になりたいの。」


突然来江が友達になりたいなんて言うから私はもっと驚いた。


歩詩奈「へっっ!?」


来江「お願いっっ!」


私は考えてしまった。


歩詩奈「ん…いい…よ。」


はじめての友達…。なんか照れる…。


来江「鳥根さんっ!来江でいいよ!!」


歩詩奈「うん…。」


歩詩奈『友達…か。なんかいいものだな…。』


私は初めて友達ができた。それは来江と言うひとりの少女だった。

でもそんな日も長くは続かなかった。





…あの人が現れてしまったんだ。

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