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【4夜目‐2】 ためらいの別好。聞こえなかったコトバ。

 一旦、浴槽から上がり、おたがい体を洗いあう。


 先に別好から体を洗ってもらった俺。

 今度は俺がスポンジを持ち、ボディソープを何度かプッシュ。

 別好の背中を、スポンジで磨いていく。

 前回は力加減が難しく、くすぐったがられたが、今回は大丈夫そうだ。


「どうだ、痛くはないか?」


「……………」


 黙ったまま、こくん、と頷く彼女。

 スポンジで磨き終え、仕上げに、別好の体についた泡をシャワーで流した。


 しばらくして湯船に戻る。


「……男子苦手なのか?」


 率直に別好へと訊ねた。

 聞いた後、あけすけに聞いたらまずかったかな、と思ったが、訥々と別好が話しはじめる。


「すこし苦手……。

 でも、嫌いじゃないし、瑠女雄さんは、怖くない……」


 別好は自身の膝を抱く。

 そして、躊躇うように俺の目を見た。


「瑠女雄……………………、」


 俺の名前を呼んだあと。


 ──唇が何かを言うように、すこし動いた。


 ただ、俺には、彼女が何を言おうとしたのかは、結局分からなかった……。

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