表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/12

【3夜目‐1】 不在の芽玖。女子同士の触れ合い。

 ひと晩あけて、本日、夜8時。

 今日は、芽玖が残業で不在らしく、じょう別好べす絵美えみの3人が風呂場にやってきた。


 情がマンボウくんを湯船に浮かべる。


「マンボウくん以外はいないのか?」


 俺は、プカプカ浮かぶマンボウくんを見て、小声で別好に訊ねたが、


「…………」


 と、終始無言だった。


 別好だけ先に湯船に浸かり、情と絵美が体を洗いはじめる。


 情が絵美の胸をジーッ、と見る。


「ちょっ、なに見てるん!?」

 

 慌てて腕で胸を隠す絵美。


「いやー、高校生のあたしより胸でかいとか反則よねえ。

 ……学校で友達と触りあいっことかしないの?」


「するわけないじゃん……、

 そんなの、男子の幻想でしょ……」


 絵美は言いつつも、顔を赤らめる。


「……あー、やっぱ、やってるでしょ?」

「うっさい……」


◆◆◆◆


 ちょっとした痴話喧嘩? はやがて静まり、情と絵美は仲良く風呂に入っていた。


「やっぱり、ハーレムダッツはシークワーサーちんすこう味が至高ね」


 情が、ハーレムダッツのカップを開けて食べはじめる。


「別好はハーレムダッツ何味が好き?」


 マンボウくんを胸に抱えながら絵美が聞く。


「……………」


 無言。


「思い出した、きのこの森ガール・チーズフォンデュ味が好きなんだったわね」


 絵美が自答する。


 ──スゲーな、味の想像がつかんわ。


 フッ……。


 別好を見ると、口許が少し和らいだような気がした。

  

◆◆◆◆

 情と絵美が手を繋いで風呂場をあとにする。

 なんだかんだ、仲いいよな、あの2人って。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ