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【7夜目‐2】 ぴったりなスク水。彼女の寂しげな瞳。
別好はスクール水着へと着替えはじめる。
──去年の水着ならサイズが合わないかと思ったが、普通にぴったりだった。
スク水姿で、くるりと1回転する別好。
胸、おなか、背中、お尻が引き締まっていて綺麗だ。
「似合ってるよ」
俺が正直な感想を伝えると、
「…………」
黙って少し顔を赤くした。
風呂場での彼女の姿しか見ていなかったからか、水着姿は逆に新鮮な映る。
水着を着ると、生身よりかえって胸の存在感が増した。
別好は俺にスク水姿を披露した後、水着を脱いで再びいつもの姿となった。
風呂場のタイルの上で正座し、綺麗に水着を畳んで袋に戻す別好。
「……なあ、胸のところ、『一年』になってたけど、別好って今、中二だよな?」
先ほど気になったことを、ぽろっと訊いてしまう。
「…………」
別好が寂しげに目を伏せた。
「いや、別に大したことじゃないからいいんだが……」
成長途上の胸に、悲しげな視線を落とす別好。
──やはり、不躾な質問だっただろうか……。




