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【6夜目‐2】 別好の修学旅行。いつかの約束。

 ふたりだけの風呂場。

 ゆっくり湯船に浸かる俺たち。

 何か話でも……、と思い、適当な話題をふってみる。


「……そう言えば、別好は中2だから、

 来年修学旅行なんだよな?」


「…………うん。

 でも、行っても、みんなと話せないから……」


 俯く別好のさびしげな表情。


(──芽玖、情、絵美たちと同様、

 学校でもあまり馴染めてないのかな……)


「──まぁ、もし修学旅行が楽しめなくても、

 いつか俺が別好を旅行に連れて行ってやるよ。

 混浴風呂とか内風呂なら、

 別好とも一緒に入れるしさ」


「……瑠女雄と旅行……?」


「あぁ、別好と旅行だ」

「──ありがとう」


 パシャリと水音をたてて立ち上がる別好。


「今日はもう出る」

「……あぁ。またな」

「また明日」


 別好を見送る。


 ──いつか、ほんとに旅行に連れてってやりたいな……。そう心から思った。

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