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65「ショパン霊界作品地上拡大作戦」

 ショパンとラフマニノフの元にノブとアゲハがやってき

ていた。


ノブ「ショパンさん。実は提案があるんですけども。あな

たのバラード5番を地球の物質界、私たちが住む世界で、広めたいのです。霊界で教えてもらったのを意味のあるものにするためにも。幽体離脱でいつでも霊界に来れるようになったからです。できれば、バラード5番だけじゃなく、まだ地上世界「物質界」で知られていないショパンさんの数々の名曲をぜひ、地球でも弾けるように、多くのピアニストが演奏でき、楽しめるようにしたいのです。私が幽体離脱して、霊界に行き、ショパンに会って、作品を学んでいるということは信じてもらえないでしょうけど。その許可を頂きたいのですが」


ショパン「いや、君の名で広めたまえ。広めようと何しよう

と自由にしてよい。君の作品として、私の珠玉のまだ知られてない霊界で作曲した200年分の名曲を世界中に広めてほしい。そうしてくれたら、嬉しい」


アゲハ「でも、そんなことしたら事実と異なることになるわ。頑固なラフマニノフが許さないんじゃないの?」


ラフマニノフ「いや、逆にノブの作品として広まっていき、みんなが霊界に来たときに、実はショパンの作品って分かった時のギャップというか、ある種の裏切りが、意外性がいいかもしれないな」


ノブ「僕の名で広めるのですか?」


ショパン「むしろ、君が有名になってほしい。私の作品で

ね。私が許可すれば問題ないはずだ。そして、すでにピアニストとして有名だろうが、さらに私の未知のピアノ曲を広めることで有名になった後に、実は霊界に行き、ショパンにピアノの作品を教えてもらっていたと、今までのこの質の高いピアノ曲はすべて、ショパンが霊界で作曲した作品だったのだと後から告白してみれば、物質界で霊界がもっと注目されるかもしれない。私たちが霊界にいるという期待でみんな死んだら更に私たちに会えて、ピアノも楽しめるというワクワクを味わえるかもしれないな」


ノブ「霊界でこれだけの新しいショパンらしいピアノの名曲を生み出しているのに、それを物質界では知られてないなんてもったいなさすぎます。だから、徐々にショパンの更なる名曲を広めていきたいです。許可をいただいたので、まずはバラード5番を僕の自作曲CDに収録したいと思います」


アゲハ「あなた、控えめな性格かと思ったら、いきなりやる

気だして、どうしたのよ、ノブ??」


ノブ「霊界を有名にしたいのです。物質界では、死ねばす

べて終わりと思っている人たちがたくさんいます。どうせ死んで全て無くなり、消え去るなら、生きていても仕方ないという、生きる意味を見失う人がたくさんいる。だから、死後の世界はあり、死後も生命は存続するという、生命は永遠という歓喜の事実を広めていきたいのです。そして、なにより、シ

ョパンさんとの繋がりを強化したいのです」


ラフマニノフ「なぜ、繋がりを強化したいのかな?」


ノブ「ショパンの英雄ポロネーズがきっかけでピアノを始

めました。ショパンは僕に夢と希望を与えてくれた存在だから!!」


ショパン「がんばりたまえ。ノブ君。心から君の野望を応援するよ!!」


 こうして、ノブによるショパン地上拡大作戦がスタートす

ることになった。


 ノブはショパンが大好きだった。


 ショパンと何かしら関わっていたい。


 それは彼の願いなのである。


ラフマニノフ「ノブがお前の作品でさらに有名になったら、霊界の存在もあるかもしれないというワクワクする人が増えるから良いことだと思う。人間は霊として永遠に霊界でも生き続けるという事実をたくさんの人が知れば、喜びながら、楽しみにしながら、地上世界を生きられる人が増えるからな」


ショパン「僕のピアノ曲って唯一無ニだって、以前、言ってく

れたよね。それは本心??」


ラフマニノフ「当たり前だろ?俺は嘘つかないって、長年付

き合ってきたお前が一番よく分かっているはずだ」


ショパン「ナイバルのピアノ曲と僕のピアノ曲。どちらが優

れているかな?」


ラフマニノフ「もちろん、ショパンに決まっている。質では

ショパンのほうが上だよ。曲数やジャンルの広さなどではナイバルに軍配が上がるが、ピアノ曲の質と内容ではショパンだ。お前はピアノの神だ。その前にもその後にもショパンを超えるピアノ音楽を作曲している音楽家はいないと思う!!!」


ショパン「ラフマ、、ノブが僕の作品でさらに有名になり、

霊界の存在がさらに肯定されることで、どれだけ悲惨で嫌な人生になったとしても、過ちや間違いを犯したとしても、必ずまたやり直す機会が与えられるということを物質界の人たちに知ってほしいんだ。人は間違いを犯したり、運が悪いと、苦しい死に方することもある。でも、霊界でまた地球に人間として転生することもできるし、霊界では地上世界で叶わなかったことすべてが可能になるという希望の太陽の哲学を広めたい。辛く、苦しい地上世界から自殺者を減らすためにも、そのような太陽の考え方が必要だと思うんだ。ノブ君にはその太陽の考え方、哲学を広める使命があるんだと思うよ」


ラフマニノフ「まさか、ノブからあんなこと言ってくるとは思わなくて、意外だったな!!!」


ショパン「アゲハの積極的な性格に影響されはじめたのだろうね」

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