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02「海」

 こんにちは。アームストロングです。


 今日はいつもの3人で霊界の最も人気な海に行ってサーフィンとスキューバダイビングをしてきました。


 ラフマニノフはピンクの水着で嬉しがっていて、ショパ

ンは不審がっていました。


 もちろん霊界の心地よい暑さの太陽に照り付けられてました。コーラやサイダーを持っていきましたし、喉が渇いた時に飲むジュースの美味しさは半端ないです。


 ショパンが大声で「ああ!!最高!!フー!!」とサイダーを飲んでゲップした後に言った時は、今度はラフマニノフがビックリしていました。ショパンの笑顔のクロール泳ぎは凄すぎた。迫力がありました。ちょっと気持ち悪かったです。


 ラフマニノフはプカーと海に浮かびながら作曲していました。


 海に来た時くらい作曲のことは忘れたらいいと提案したのですが、急に新しい音楽の旋律を閃いた時のために、常にどこにいてもなるべくパソコンを持っているとのことです。パソコンに閃いた音を記録し、名曲に仕上げてゆくらしいです。ラフマニノフがパソコンなんて新鮮ですね。


 ラフマニノフは海に潜ってたくさんの魚を槍で仕留めていました。マグロやサーモンもゲットして寿司を食べました。


 海の近くに寿司屋があって自分たちでゲットした海の幸を持っていくとその場で捌いて寿司にしてくれるのです。


ショパン「大トロってたくさん食べれないよね。美味しいけど、、気持ち悪くなってくる」


ラフマニノフ「俺は30貫目だぞ」


ショパン「君は身長が2メートルで胃が大きいから食べれるだけじゃん。全然凄くないよ」


アームストロング「肉体は関係ないですよ。ここは霊界なん

ですから。ショパンの口が大トロを受け付けなかっただけです」


ラフマニノフ「俺がゲットしたマグロだ。吐くまで食べてくれ」


ショパン「君には困ったものだよ。しつこくない部分ならいくらでも食べれるからそれでいいだろ??」


ラフマニノフ「じゃあ、中トロなら食べられるな??」


ショパン「話し聞いてた??」




 サンゴ礁が美しかったです。


 地上世界では見ることができない海でしたし、見たことない魚がいて、いつかすべての魚を食べ尽くし、味を研究するのも面白そうだなと思いました。


 この海は時間帯によって色が変わります。


 ラフマニノフの履いていたパンツは海の色に合わせて、同じカラーになるようになっていました。


 魚を捕るとき、海の色に合わせることで擬態して、自分の姿が魚にバレないようにする目的があったらしいです。


 ラフマニノフのピアノ協奏曲2番を海に響かせると、魚たちがものすごい勢いでたくさん集まりました。


 珠玉の名曲であり、ピアノ協奏曲というカテゴリーでは最も有名で人気なラフマニノフの2番ですが、魚をおびき寄せるためには最適です。


 ショパンのピアノ協奏曲1番を海に響かせると鯨が寄ってきました。何故でしょうね。


ショパン「鯨をおびき寄せられる僕のピアノ協奏曲の方がラフマニノフより壮大で優れているということだよね??」


ラフマニノフ「鯨しか寄ってこないんじゃ需要がない。鯨し

か食べれないではないか。俺の2番ならたくさんの種類を一

度でおびき寄せられるから、俺の曲のほうが必要とされ、使われるだろうな!!」


 2人が何かと言い合い、張り合う姿は微笑ましいですね。


 ショパンが特に気に入っていた自作曲のノクターン12番を

試しに海に響かせてみると、珊瑚がダンスし、踊り始めました。


 しかし、魚たちは逃げて行ってしまい「なんでだよ??」とショパンは意外そうでした。


 霊界では地上とは違うことばかりです。


 まだまだ新しい発見がこれからあるんでしょうね。


 とても楽しみです。

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