転生お姫様、魔法使いに会う
3話目、魔女キャラ登場です!
どこを見ても草か木。そんな草原を、チズは歩いていた。だが一人ではない。チズの頭の上には、丸っこくて青い、ぷにぷにした生き物が乗っている。チズが旅に出てすぐにあったモンスター、スライムだ。「ぷ」と鳴くのでチズはぷぅという名前を付けた。
『ぷっぷっぷっぷ…』
「頭の上は揺れて嫌かな?」
『ぷ?ぷーぷー!』
ぷぅは体ごと左右に振った。
「そっか。ならいいけど。酔うようだったらいいなよー」
といっても、チズにぷぅの行っていることはわからないのだが。ぷぅはチズの言っていることがわかるらしく、もしかすると結構頭いいのかも、と勝手に思っているチズだった。そんな平和な旅路に何やら悲鳴のような声が響いた。
「うわあああああああああ!!!!」
「ん?」
『ぷ?』
ヒュンッ
一瞬なにか黄色い物体が見えた気がしたが、速すぎてよく見えなかった。
「『???』」
どーん!と大きな音が響く。音のした方を見ると、黄色い魔女っぽい帽子とポンチョを着けた、ちょうど今のチズと同じ位の少女が頭を擦りながら起き上がっていた。
「いったあ…加速術かけ過ぎたあ…」
「どちら様!?」
『ぷ!?』
「ん?あ!ごめんなさい!お怪我はありませんか!?」
「いやこっちのセリフなんだけど!」
「すみません…ホウキで飛ぼうとしたら加速術かけ過ぎちゃって…」
「はぁ…」
『ぷ?』
「あ、こちらから名乗らないと失礼ですね。私はステラ・レクリエ。魔法使いです!」
「へー魔法使い…」
『ぷー?』
「………………」
「魔法使いぃ!?」
旅を始めていきなり出会った魔法使いの少女、ステラ。チズは後に、ステラの理不尽な過去を知る……
読んでくださってありがとうございました!