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閉ざされた学校の記憶  作者: 成実 恵梨
3/5

閉ざされていく記憶

 ボクの通う学校でいつからか不思議な幽霊話が噂されるようになった。窓際に立ち少年、グラウンドを走る陸上部の女の子、人によって見える物が異なるらしい。ある生徒は少年が幽霊だと言い、ある生徒は陸上部の女の子が幽霊だと言う。その人が持つ霊感によって違う世界を見ているのだろうか?なぜそんな幽霊話が出る様になったのだろう。


 確か騒動の発端となる出来事があったはずなのに、不思議と誰もその事を覚えていないのだ。身体が弱かった少年、グラウンドを走る少女、確かに不思議な話だ。だがそれ以前に何かが起きた様な気がする。


 ボクは必死で思い出そうとした。すると頭に浮かんだもの。それは担任の先生の事だった。そうだ。先生だ!でもその先生はもういないはずだ。なぜ?いない?なぜ??必死に考える。そして導き出た答え。それは、先生は学校内でトラブルを起こし別の学校へ移動した。でも何のトラブルだろう?確か学校内で大問題になるトラブルが起きたはず。


 そうだ!先生が生徒と出来てしまって、大問題になったんだ。でもどうしても誰もその事を口に出さないのだろう?あの時の先生には確か裏の顔があったと噂されてた。先生は、確か、魔法を使う魔法使いだって。そんな事を言っていた生徒がいたはず。もしかして、先生が学校に魔法をかけた?不思議な体験をする魔法を?誰も先生の事を言わないのは魔法で記憶を操作したから?


 駄目だ。どうしても思い出せない。全ての発端は担任の先生が起こした不祥事だったのか?ボクの記憶はまた深い闇に消えていった。

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