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109. ドゥアルテ大隊の戦い

 ドゥアルテ大隊がアクグールに近づくのは至難だった。国境街道の先、西の方から逃れてくる大量の避難民が街道伝いにやって来て、鉄砲大隊はなかなか前に進めないのだ。


(サワント公国が壊滅したってのは本当だったんだな)


 ドゥアルテはそう認識するしかなかった。


「マイルズ、全隊に指示を頼む。いったん街道を脇に離れる。街道の上はダメだ。進めない」


「了解!」


 マイルズは愛馬ノーラを駆り、各小隊長に命令を伝えようとするが、人混みで思うように動けない。その上、声も届かない。マイルズは一度街道から離れて、野に降りてから、各小隊長を見つけては街道に戻って命令を伝えていった。


 ドゥアルテ大隊全隊にようやく命令が行き届いて、街道から離れた時、街道を行く甲冑姿の集団が見えた。


「マイルズ、あれはサワント公国軍ではないか?」


 ボロボロになったサワント公国の王家の紋章が青い生地に織り込まれた軍旗を掲げている。


「マイルズ、ついてきてくれ、情報収集だ」



 ◇



 ドゥアルテとマイルズが近づいて行くと、誰何(すいか)の問答があって後、なんと公王のもとに直接通された。


 サワント公国公王エバルレは生きていた。執政官アンドリースら閣僚の生き残り数名たちと公王は難を逃れたらしい。


 四十代中ごろの公王エバルレの顔には濃い疲れの色が見えた。


「陣中のことである。儀礼は問わぬ。直截に余の問いに答えよ」


 サワント側も情報が欲しいようだった。


「はい。何なりと、陛下。そのあと、私の問いにもお答えを頂戴いたしたく存じます」


 ドゥアルテは『儀礼は問わぬ』とのエバルレの言葉に甘えさせてもらった。王に問うなど本来はあり得ないことだ。


「よかろう。まず、その方たちはオーサークからやって来たということで間違いないか」


「はい」


「目的はなんだ?」


「今般の魔物騒動、スカリオン公国の伝承にある〈災厄の時代〉の始まりかもしれない、という話がございます。それを確かめる偵察任務です」


「隊の規模は?」


「五〇〇人です」


 エバルレは自らの拳を握り締めて、立ち上がった。


「は? なんだと? たったの五〇〇人で何が出来ると思うておるのだ。サワントはルッケルトで全軍……予備役も徴収して、八万の兵で魔物軍と戦ったがこのざまだ。悔しいが、もはやスカリオン公国フィルポット一世陛下に頼る他なくなった」


 ドゥアルテは特に失礼なことを言ったつもりはなかったが、激昂するエバルレに頭を下げた。


「陛下、私たちも今の状況を見て、決してこれで魔物たちを退けられるとは思っておりません。我々は先遣隊だと思っています。後方から援軍が来るはずです。オーサークで鉄砲や弾薬が十分用意できるまで、時間稼ぎを、と今考えておりました」


 エバルレは床几に腰を下ろして、少し先ほどの激昂を照れて、咳払いすると、質問を続けた。


「なんだ、そのテッポウやダンヤクというのは?」


 もはや、隠す必要はない。情勢は人間同士の戦いから、対魔物戦に変わってきた。それに、教えたところで、国を捨てたこの公王に何が出来るというのか。


「オーサークで開発した新兵器にございます」


「ほう、新兵器とな。なにが出来るのだ?」


 この質問に対しドゥアルテは以前ジンが説明した通りに説明した。


「なんと、二〇〇ミノルとな! 我々の上級魔導士でも一〇〇ミノルが限界だ。弓なら二〇〇は届くが、命中精度は低い」


「ええ、届く、と言う話なら四〇〇から五〇〇ミノルほどまで届きます」


「そのテッポウとやらをその方らの隊は持っておるのか?」


「はい。五〇〇人、全員がそれで武装しております」


 失地回復の希望に公王の顔が少し明るくなった。


「後方にはまだ部隊がいて、援軍が来る、とその方は言ったが、確かか?」


「それはもちろんにございます。今はまず時間稼ぎが必要なのです。ついては、私からも陛下に質問させてよろしいでしょうか?」


「よい。話せ」


「難を逃れた陛下の軍は如何ほどの陣容でしょうか?」


 エバルレではなく、将軍らしき身格好の男が一度エバルレの顔を見て、相槌を交わしてから答えた。


「三〇〇〇人は残っておる。糧食もふんだんにあるが、負傷兵が多くてな。ポーションは使い果たしてしまった。三〇〇〇人ではサワントを取り戻すのは無理だ。恥ずかしながら逃げてくるしか方法がなかった」


 男は三十代後半、いかにも武人という見た目だが、話す言葉は落ち着いていて文官のように理路整然と話す。


「貴殿は?」


 ドゥアルテの問いにサルミエント将軍が応えた。


「サルミエント、という。敗残の兵を纏め上げて、陛下を守り(たてまつ)って、ここまで逃れてきた」


「将軍閣下、そのご苦労、察して余りあります。陛下の軍には魔導士はおられますか?」


「ああ、十二人、生き残った」


 ドゥアルテはこの軍にアクグールに留まる理由を与えたかった。無理にでも理由付けをしなければならない。


「ならばそれは不幸中の幸いです。鉄砲隊は魔導士との連合攻撃に優れております。アクグールには城壁はありませんが、国境の柵と検問所があります。柵は今のままでは当てになりませんが、検問所は砦として使えます。アクグールで一週間もあれば、柵と検問所を強化して……」


 ドゥアルテの提案をサルミエント将軍が遮った。


「ドゥアルテ殿、一週間などという時間は残っていない。せいぜい三日だな。ここからアクグールに戻るとして、半日、そこから丸三日、なんとか防衛設備を整えて、というのが時間いっぱいいっぱいだ。魔物たちはもうそこまで来ておる」


 ドゥアルテがサルミエントの言葉に驚いて、一瞬沈黙していると、サルミエントは公王エバルレに顔を向けた。


「陛下、いかがでしょう、アクグールでやれるだけやってみませんか?」


「サルミエントよ。八万の兵が倒されたのだぞ。それをたった五〇〇人を加えた三五〇〇人で何とかなるものなのか? 失地回復は余の望みではある。しかし……」


「陛下、三五〇〇人で魔物たちすべてを迎え撃つ、と言うわけではありません。ドゥアルテ殿が言うように、ここで時間稼ぎができさえすれば援軍が来る、ということなら、望みが持てます」


「なら、せいぜい足掻くとしようか。……アンドリース、お前もそれでいいな?」


 エバルレは傍に控えていた文官らしき男にも確認した。


「御意」


 執務官アンドリースはそうとだけ答えて、目礼した。



 ◇



 かくしてドゥアルテ大隊はサワント公国軍の生き残り部隊三〇〇〇と合流し、アクグールに到着した。


 アクグールの家々はほぼ無人になっていた。人々は皆、東に向かって逃げていた。急ぎ、無人になった家々を解体し、材木を確保すると、逆茂木(さかもぎ)を街道を挟んで両翼五〇〇ミノルに渡って、サワント公国とスカリオン公国の国境柵に併設していった。


【逆茂木:木材、金属材などの尖ったものを外側に向けて並べた簡易的な防衛設備、バリケード】


 サルミエントの話によると、街道上に一番多く魔物たちがいるらしい。魔物も歩きやすいところに自然と集中するのだろう。


 検問所は石造りの三階建て。補強の必要はなかったが、検問所は当然街道上にあるため、ここに一番魔物の数が集中すると考えられた。迎え撃つ鉄砲隊もここに多く配属させる。そのため、検問所の三階に急造の櫓が付け加えられた。三階のバルコニー部分をさらに張り出して、より多くの射手を配置できるようにしたのだ。


 少しでも自分たちの戦いが有利になるように、三五〇〇人の兵たちは必死になって作業を行った。その間にも人々がどんどんサワント公国側からスカリオン公国側に逃れてきていた。


 まだ作業はすべて完了していなかったが、大方の作業を終えた四日目、逃げてくるサワントの人々の表情が鬼気迫るものに変わってきた。


 魔物たちが近い。


 検問所の三階で見張りに立っていた兵が叫んだ。


「敵襲! 敵襲!」


 ついに魔物集団の先頭がアクグールからも見えた。



 ◇



「弓兵隊は鉄砲隊に負けるな! 前に出て、出来るだけの敵を葬れ!」


 サルミエント将軍の声が検問所の櫓から響いた。作戦通り、サワント公国の弓兵大隊、八〇〇名はアクグールの防衛線より一〇〇ミノル進出して、魔物軍の先鋒に相対していた。


「引けー!!」


 弓兵の大隊長の声が響くと、弓兵たちが弓を引く。


()ー!」


 八百の矢が宙に放たれた。うなりを上げて無数の矢が放物線を描きながら、敵先鋒に向かって宙を割く。


 弓兵より後方、一〇〇ミノル、検問所と逆茂木の国境防衛線にはドゥアルテ大隊が装填済みの鉄砲を構えていた。百が検問所に、残り四百が逆茂木に沿って、国境に沿って展開している。


「鉄砲隊! 構えー!」


 矢が宙に舞うと、ドゥアルテは検問所の(やぐら)から大声で合図した。


()ー!」


 五百丁の鉄砲が一斉に火を噴いた。


 検問所のおおよそ二百ミノル先で魔物の大群が一斉に矢と弾の攻撃を受けて倒れた。 


 魔物の屍や、負傷して動けなくなった魔物をものともせず乗り越えて、次々に、後から後から、魔物の集団はやって来る。


「小物や大物に構うなー! オーガだけ狙うんだ! ()ー!」


 サルミエント将軍はゴブリンなどの小物や、逆にトロルなどの大物ではなく、オーガを狙えと弓兵たちに命令した。ゴブリンは接近戦になってもさほど脅威ではない。逆にトロルは多少矢が当たったところで、戦闘不能にもならない。オーガが弓兵のちょうどいい相手なのだ。


「鉄砲隊! トロルの頭を狙え!」


 ドゥアルテが命令する。すでに対帝国戦を経験した生き残りのオーサーク駐屯兵たちだ。すぐに次弾を装填すると、自分の配置位置をわきまえて、目標が出来るだけ重ならないように標的を定めて射撃している。


 背の丈、五ミノルを超える巨人、トロルたちが眉間に弾丸を受けてドウと倒れていくのをサルミエント将軍は驚愕をもって見た。


「弓兵隊! もう一射して五〇ミノル後退! 歩兵隊、弓兵隊の前へ!」


 弓兵隊は命じられた通り、もう一射オーガたちに浴びせて、五〇ミノルほど後退すると、弓兵隊を守るように検問所から一〇〇〇人の歩兵隊が出て、展開して、剣や槍を構えた。


(なかなかいい動きをする)


 ドゥアルテは感銘を受けざるを得ない。さすが、サワント公国の生き残り兵たちだ。


「鉄砲隊! 任意射撃! 敵を歩兵に近づけるな!」


 戦闘が始まる前に、マイルズから鉄砲の利点と弱点を聞いていた。近接戦闘が出来る歩兵がいなくなれば、数に勝る敵には負けてしまう。しかし、歩兵たちを温存して、後方の高みから射撃するポイントさえあれば、鉄砲隊は無敵だ、と。


 しかし、敵の数は圧倒的だった。サルミエント将軍は事前の計画通り、歩兵を失わないように後退させながら、弓兵に出来るだけ敵の数を削らせていたが、敵はすでに目前まで迫って来たいた。


「弓兵隊、撤収!」


 サルミエント将軍は撤退を命じた。弓兵隊が接敵するなどあってはならないことだ。逆茂木があることで、撤収するにも一度検問所の門を通らざるを得ないので、八〇〇人もの兵を撤収させるのにも時間がかかる。そのため、早めの撤収を命じた。


 その間、歩兵隊の援護はドゥアルテ大隊だけだ。


()ー! 撃てー! 撃って撃って撃ちまくれ!」


 すでにドゥアルテの命令は出来るだけの弾丸を敵の脳天にぶち込む、それ以外のものはなにもない。敵は逆茂木防衛線五〇ミノル先に迫ってきている。一番近い魔物から倒れていくので、後ろから後ろからやってくる魔物が仲間の屍を乗り越えながらも前に進んでいる形だ。


 ついに歩兵隊も接敵した。巨大なトロルが、丸太をこん棒のように使って振るうと、一撃で十名以上の歩兵が宙を舞った。


「歩兵隊、撤収!」


 サルミエント将軍の声に悲鳴のトーンが混じった。


「鉄砲隊! 何をしている! 前面のトロルに集中砲火だ!」


 ドゥアルテも必死に鉄砲隊に指示を送る。鉄砲隊員とて、そんなことは分かっているが、倒しても倒して後から後からやって来るのだ。


 そのとき、サワント公国の誇る魔導士隊が強力な広域魔法を発動した。至る所で炎や電撃、それにドゥアルテがこれまで見たこともなかった地形効果が発生して、魔物軍の動きが鈍った。


 そうしているうちに、ようやく弓兵隊が逆茂木の内側への展開を完了すると、更に魔物軍の圧力が下がってきた。


 弓兵隊が必死に撃っては(つが)え撃っては番えを繰り返すと、敵前面がこれ以上押し出せないようになってきた。


 それでも、弓兵隊はトロルにはほぼ無力だ。矢が十本以上刺さっているトロルがまるで何のダメージもないかのように、逆茂木をこん棒で横殴りに吹き飛ばしている。


「鉄砲隊! 破れた防衛線周りの敵に集中!」


 数百丁の鉄砲がそこに集中すると、破れた防衛線を突破しようとする魔物軍がその場所にだけ、屍を多くさらした。しかし、砲火がそこにだけ集中すると全体的には魔物が前線を少し押し上げる。


 ドゥアルテはかなり焦ったが、そんなおり、魔導士隊が近付く魔物たちを広域魔法で葬ってくれた。


「歩兵隊! 早く戻れ!」


 サルミエント将軍も歩兵隊を叱咤するが、戻るポイントは検問所しかない。一部の歩兵が、トロルの一撃によって破れたポイントから戻って来た。


(機転の利く兵たちだ)


 検問所の上から、ドゥアルテはそんな様子を見ている。


「歩兵隊! 逆茂木を立て直せ!」


 サルミエント将軍の命に、逆茂木の後ろに戻って来た兵たちが、魔物の攻撃が続く中、逆茂木を立て直している。魔導士、鉄砲隊、弓兵隊がそれを支援する。


 弓兵と鉄砲兵が国境沿い、スカリオン側に展開し終えると、弓矢、鉄砲、逆茂木を突破した魔物には歩兵の近接戦闘で対応と、防御パターンが嵌り始めて、戦況は膠着状態に陥った。


 しかし、魔物は後から後から迫って来る。対するサワント公国・スカリオン公国連合軍は休む間もない。


 逆茂木に取り付く魔物たちが、逆茂木の尖った木材に腹を突き刺されて、あるいは弓矢や弾丸の集中砲火により屍となる。その屍の上にさらに屍が重なり始めると、逆茂木がその機能を果たさなくなってきた。


「どうする、ドゥアルテ殿?」


「鉄砲隊は検問所は守れますが、国境線沿いの逆茂木が機能を果たさなければ、いずれ破られて、検問所は前から後ろから魔物に包囲されるでしょう」


 サルミエント将軍は、逡巡の後、決断した。


「歩兵隊の内、五中隊を殿(しんがり)に、全隊、後退するしかあるまい」


 過酷な命令である。一〇〇〇人の歩兵大隊の内、五〇〇人を防衛線に残して、後退する、という作戦だ。


「将軍、いいのですか?」


「阿呆なことを聞くな! ドゥアルテ殿。貴殿もこの状況を分かっているのだろう」


 サルミエント将軍の言うとおりである。殿なしでは、後退もままならない。一度、防御線である逆茂木ラインを全員が離れたが最後、魔物軍は一斉に乗り越えて、部隊は全滅するだろう。


「ミニエール! ジャギア! 伝令だ。まずは輜重(しちょう)隊の後退を急がせろ。それから、偶数番の中隊を逆茂木ラインに残して、後退だ。偶数番中隊に殿軍を、奇数番中隊は撤収準備に入れ、と伝えよ」


【輜重隊:軍需物資などを運ぶ隊。一般的に攻撃能力や防御力も低い】


「……り、了解」


 ニミエール、ジャギアと呼ばれた伝令兵もこの命令の意味するところを十分理解できた。端的に言えば、五〇〇人を犠牲に、三〇〇〇人が助かろう、という命令だ。


「ドゥアルテ殿、鉄砲隊を一人でも失うのでないぞ。我らが犠牲になる。鉄砲隊がなくなれば、全滅だ」


 サルミエント将軍がドゥアルテに耳打ちしてきた。


「将軍……」



 ◇



 アクグールから東へ、オーサーク方面に一〇〇ノルほど三日かけて後退したところに、ナンス丘陵というなだらかな丘陵地があった。ただ、街道はそのなだらかな丘陵地を掘削して平坦に続いている。国境街道は人の往来が多い街道だ。スカリオン公国にとっては経済的生命線と言っていい道だ。


 できるだけ勾配を少なくして、商隊が荷物を曳く負担を減らし、交易を活発にする、という公王の政策によって街道はナンス丘陵を掘削して、街道部分だけ坂道がない形になっていた。


 街道は人工の深い谷を通るようにナンス丘陵を貫いていた。幸いなことに、ここが魔物たちの格好のキルポイントになった。丘の上に鉄砲兵を配して、谷底を走る街道をやって来る魔物たちを鉄砲、弓矢でひたすら葬る、という作戦が二週間ほどの間、功を奏したのだった。


 二週間の戦いの間に、殿軍を引き受けた歩兵隊の生き残り、数十名が合流してくれた。


 サルミエント将軍は首を垂れて、兵たちに謝った。


「すまない。皆の犠牲は忘れない」


 兵たちは将軍の言葉に、ただ無言だった。多くの戦友を失い、命からがら逃れてきた兵にとって、将軍の謝罪など、欲していたものではなかったということだろうか。


 二週間もすると魔物たちも学習し始めたのか、街道を通らず、陸を上がって来た。そこで大きな戦闘となって、結局、近距離戦闘が出来ない鉄砲隊も弓兵隊もひたすら逃げるしかなくなった。


 ナンス丘陵が切れて、谷も山もなく、平坦になった。


 ついに、たった三〇〇〇人弱のサワント公国・スカリオン公国連合軍は何の遮蔽物もない平原で、無数の魔物軍と対峙することとなった。


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