捏造の王国 その56 熱っぽくってヤバいかもガース総理!国際大運動大会組織委員会会長バッハッハ会長歓迎会クラスター発生?
内外の批判をものともせず、国際大運動大会を開催しようとするニホン国政府とガース総理。庶民に飲み会を事実上禁止しているにもかかわらず、大会の国際委員会会長のバッハッハ会長の歓迎会に出たガース総理だが、その後いやな予感が…
年々災害クラスへと進化している梅雨があけ、大量のウナギが犠牲になる日が刻々と近づくニホン国。今年はウナギだけではなく、別の受難者も大勢でそうな気配である。新型肺炎ウイルスへの迷走する対策及び地震・土砂災害なんぞよりも中止が怖いという国際大運動大会開催が原因であった。その予想される犠牲者は、庶民はもちろんのこと、意外な面々にも及んでいた。
「はあはあ、あ、暑い。エアコンは効いているよな。この間のように、リモコンの電池が切れていたなどということもない…、もしや、変異ウイルスに感染、いや、そんなはずは」
と、執務室で悶々としているのはガース総理。先ほどからリモコンを操作して、エアコンの温度を下げ続けているのだが、一向に涼しさを感じない。
「ああ、くそ、いっそ窓を開けようか、し、しかし」
窓を開けても、ここは都会のど真ん中。お世辞程度に街路樹や芝生などはあるが、さわやかな風はとても望めそうにない。そしていまだ聞こえる、あの声、声…
「あーくそ!この期におよんで、国際大運動大会中止などと、もう明日、明後日なんだぞ、開会式は!い、いや、しつこいあいつらのことだ、開幕しても言い立てるかもしれん」
野党、リベラル、ニホン国民の半数以上の大反対に加え、アメリカなどのマスコミから正気の沙汰ではないなどと非難され、医療崩壊国民を〇す気かとニホンの医師会からも批判され、ついに子飼いの御用学者オンミ氏からも中止せめて無観客をいいわたされても開催にこだわる、自分らの執念深さというか利権しがみつき行為を棚に上げ、“国際大運動大会中止デモ”に文句をいうガース総理。
「ああ、それにしても暑い、まさか熱があるのでは、や、やはり、この間のバッハッハ会長の来日歓迎会がまずかったか」
酒造業者に自粛破りの飲食店に酒販売したら云々という事実上の脅しをかけ、取引先金融機関にも~という、どこぞの小説の独裁国家を軽く超えてしまったアホ行為をマスコミにばらされて非難ごうごうの最中、国際大運動大会の重鎮バッハッハ会長が来日した歓迎会を強行した。そのトンデモ三密宴会の出席者数十名の一人であるガース総理。
「ま、マスクはしてたから、大丈夫。し、しかしデルタ株とやらは、すれ違っただけで感染したとか、いやもうカッパだか、シータだかわけわからん。ま、まさかバッハッハ会長が感染していたとは思えんが、いやしかしあちこちに行ったらしいし、スタッフも…」
国際的平和賞欲しさに、ヒロシマに行き大ブーイングを受けたバッハッハ会長のことだ。金と名誉が手に入るならば、どこにでも行きそうだ。不用意にあちこちに顔をだしたせいで、未知の変異株に感染していたらと考えるだけで悪寒がするガース総理。
「外国人選手だの、海外マスコミ関係者だのを泡で包み込んで外部に接触させないというバブル方式も次々にはじけてしまって効果なしといわれるし。サイン一つもらうことすら我慢できんのかー」
選手や関係者が指示にロクに従わず、勝手気ままに飲食だの観光だの行っている現状を無視し、無鉄砲な自国民だけを非難するダブルスタンダードなガース総理。
「しかも選挙が秋にあるし、少しだけ会食も許可をーといわれ、サンカイ幹事長らにもさんざん言われたから許可したジコウ党のパーティーからもさっそく感染者がー。まだ、一グループだが。あいつらは歓迎会に出席はしていないが、ほかにもパーティーを開いた議員は致し、歓迎会に出席していた議員も…。まさか、いや、そんな。確かに全員を検査したわけではないんだが…」
発症したのは一部だが、おそらく実際の感染者数はかなりの人数というのが、新型肺炎ウイルスの特徴であることを都合よく忘れ、検査もロクにしないのに楽観論に走りたがるガース総理。
「ああ、暑いし、あ、頭が痛い。何をやっても支持率は下がるだけだし、このままでは内閣総辞職…。いや、まさか、この未曽有の状況でそれはないか、いや、アベノ元総理も…」
国際大運動大会を中止し、バッハッハ会長の押し付け違約金をはねのけ、政党助成金他廃止して金を作って国民一律月額10-15万円支給、住民票ない人には支援団体などと協力して新たに仮の住民票をつくる、二重支給の場合はあとで返還などの政策を行えば、たちどころに支持率は回復すると頭の片隅ではわかっていても、野党の共産ニッポンのシイノ委員長だの、レイワンの党首ヤマダノだのと主張が被るし、利権がなくなるうえジコウ党幹部を説得できないから嫌と、駄々をこねるガース総理。
「そうだ、あの地獄の書記官もこの頃出てこないし、まだ私は大丈夫…。いや、まてよ、あいつこの間(捏造の王国 その55 参照ください)、我々の罪の再調査しなくちゃ、もうすぐこちらにくるんでしよーとかいいおったな。ひょっとして、もしかして、もう私も感染…。い、今、感染したら、私は発症、入院、重症化。そ、総理を下ろされてしまう。よもや、アベノ元総理やイシババらはそれを狙って?か、感染せずとも国民大反対の中、国際大運動大会で何か起きたら、いや開催後に感染拡大したら私のせいにして、私を葬り去ろうということでは…」
自らが行ってきた陰謀、策謀の数々を棚に上げて、他人を疑い、疑心暗鬼におちいりまくりのガース総理。
「ああ、いかん、思考が変だ。冷たいものばかり飲むと体に悪いので我慢して熱いお茶を飲んできたが、もう駄目だ、ひ、冷えた麦茶を…」
と、巧妙に隠された冷蔵庫から出した麦茶は
「ぬ、ぬるい。どういうことだ、これは」
と、そこへ
「あ、総理、なぜここにいらしているのです?」
と怪訝そうな顔のニシニシムラ総理補佐官が顔を出した。
「え、な、ど、どういうことだね」
「あの、エアコン他電気関係の点検で午前中はブレーカーを落としてるんですけど、このフロア。僕やシモシモダ総理補佐官は下のフロアで作業をしてたんですが、探し物があって、隣の部屋に来まして、そうしたら総理の声がしまして…」
「て、この部屋、電気が来てないのか!」
どうりでエアコンがきかず、冷蔵庫の麦茶が冷えていないはずである。あっけにとられるガース総理にニシニシムラ総理補佐官は
「あのう、昨日ご報告申し上げたはずですが。総理は“その時間は官邸から出ているよ”とおっしゃったので」
そういえば、出ようとしてデモ隊に遭遇しそうになったんで、戻ったんだっけ、と2-3時間前の記憶を想起させるガース総理。
「ああ、ちょっと、その、よ、用事を思い出してな」
「はあ、そうですか、しかし、この部屋だいぶ暑いようですが、大丈夫ですか?」
「え?」
「その、温度計が39度なんですが」
「ひいいい、き、気が付かなかった。す、すぐに出よう」
「はあ、それでどちらにいかれます?」
「はい?」
「僕らがいる部屋は狭く、総理がお入りになると三密になってしまいますし。その、ほかの部屋も人数が…。それを昨夜ご相談したら、総理はご自分は外出するからいいとおっしゃって」
「そ、そうだったか。えーと」
「それでしたら、僕らが今使っている部屋を開けましょう。僕らが廊下か、階段にでも机を出して作業しますので、総理は部屋に…」
「い、いや、それは」
そんなことを誰かがみたら、SNSにでもあげたら、部下を廊下に追い出して自分は涼む身勝手総理と、私の評判はさらにがた落ちーと心の中で叫ぶガース総理。感染の恐怖はひとまず去ったものの、もはや官邸内でさえ、疑うようになり、別の病が膏肓に入っているガース総理であった。
どこぞの国では、猛暑に、汚染された海での競技に、食事も設備も満足でない選手村に、崩壊したバブル方式だのの中、スポーツイベントを開催しようとしてますが、皆さん正気なんでしょうか。それとも暑さほかで判断力がアレになられたのでしょうか。そういう可能性がある場合は速やかにマトモな医者にかかることをお勧めしますが、いま医療崩壊寸前ですしねえ。国民ほか世界の人々の安全のためにもなんとかしてほしいものです。