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140話 理想の拠点完成

正直、満足のいく内容になっていません。ごめんなさい。

後日大幅な変更をするかもしれませんが、よろしければ読んでいって下さい。

ドワーフ族、中でも職人と名乗る者達にとって未知の素材を取り扱うことは限りなく幸福なことであり、また栄誉でもある。


幸福を前にして2人のドワーフは過去いがみ合っていたことすら忘れ、未だ聞いたこともない世界樹を使った家に想いを馳せる。


そんなドワーフ達と合流した仲間全員で家について話し合う。


これから造る家はアクセル達にとっての主拠点であり、帰るべき家であり、安らぎをもたらす空間でもあるのだ。

そこに妥協は許されない。


「おっちゃん、最高の家を造る為に金、素材は一切惜しまない。必要な物は全て俺達が用意するから、遠慮なく言ってくれ」


「うむ!」


アクセルが建築をドワーフに依頼した理由がここにもあった。

人間に頼む事も出来たが、あえてドワーフに依頼したのはその美的感覚を見込んでのことだ。


人間に同じように依頼した場合、かなりの確率で眩いばかりの豪華な装飾や細工をするだろう。

さらに欲望に塗れ、代金も馬鹿げた金額を要求し、この浮島拠点に住む珍しい魔物達を付け狙う輩もいるかもしれない。


しかしドワーフ達にはその心配がない。

確かに商売においてはがめつい部分もあるが、恐らく2度とないであろう素材を前にそんな事は些細な事でしかない。


そしてドワーフ達は安価な素材であっても調和に必要ならその素材を最大限活かした加工をしてくれる。


まさに理想の職人達なのだ。


話し合いは夜通し続き、全員の行動方針も固まった。


アクセルは時空間を用いドワーフ達の移動、素材の運搬、素材の調達、さらには建築の手伝いの為、浮島拠点に残る。


ドワーフ達の食事はソニアが一手に引き受ける。


ミラ、ステラは人魚達が交易に関して何かあった場合そちらに手を貸す傍らで素材の調達をする流れとなった。



それからは瞬く間に事が進んでいく。


人間達なら長くて1年はかかるであろう作業をドワーフ達は僅か2ヶ月とかからず成し遂げたのだ。


それを支えたのは日々の美味すぎる食事と魔力風呂だ。

加えて浮島拠点には人を襲う魔物はいない為、夜通し作業が進んだことが大きい。


そんなドワーフ達の努力のお陰でアクセル達の拠点は完成した。


「遂に出来たな……」


「あぁ」


朝、綺麗になった庭で雑魚寝するドワーフ達を他所に、皆で完成した拠点を眺めながらミラがアクセルに語りかける。


外装は少々大きめの木造が主だが、2階建てであり、屋根には黒み帯びた煉瓦が使用されている。

そして形状も普通の家とは大きく異なり、屋根は舟を思わせるかのように先が湾曲した独特な造りとなっていた。

しかしその異様さが森と見事に調和を果たしている。


「ここが………俺達の帰る場所だ!」


「マスター、早く案内して!!」


「私も早く調理場に立ちたいです」


扉を開けて中に入ると、右手には広々とした調理場と食事をする為の机と椅子が並べられている。


反対には談話空間があり、フカフカの長椅子と背の低い机、本棚がある。

そこには2階に通じる階段もあった。


2階はミラが希望した本を大量に収納する場所となっており、本棚も本を取りやすく、また傷付けないように設計された独自の物だ。


入口正面には、広間を抜けると各自の個室が並ぶ。

廊下を挟み、手前左がアクセル、その正面にはミラ。

アクセルの隣にステラ、ミラの隣にソニアの部屋となり、客室も用意されている。


そして1番の拘りが天然の魔力風呂を流用した風呂場だ。


男湯と女湯に別れ、女湯は広く、男湯は外と2分され、この島に暮らす魔物達も入れるようになっている。


さらにアクセルの部屋は地下にも通じており、元々あった地下空間を利用し作業場になっているが、ここで不思議な出来事があった。


それは加工された世界樹がなんと根を張り、さらにはとても小さくはあるが芽を出していた場所があったのだ。


「芽が出てる………」


「流石にこれは俺も驚いたよ」


世界樹が根を張ったことで風呂や調理場の水は世界樹を循環し、とても綺麗な状態、それ以上となって再利用することが出来、ステラの希望した庭の菜園の水分として利用される仕組みになっている。


時空扉も庭先に移動し、とても満足のいく素晴らしい拠点となった。


その日はドワーフ達と数日に渡り完成の宴をし大いに楽しんだ。





―▽▽▽―




「さて、拠点完成に浮かれてばかりもいられないな」


「いよいよダンジョンか……」


拠点完成の合間にミラやステラの体調も万全の状態となった為、本格的にダンジョンへ意識を向けることになった。


拠点建設の為、莫大な費用がかかった事もそうなのだが、やはりダンジョンの脅威度合いは把握しておきたい。


その為まずはアリスファミリーが足止めをくらっている地下60階層を目標に定めた。


こうしてアクセル達のダンジョン攻略が開始される。

読んで頂きありがとうございます。


文章力が足りず、素敵で魅力的な拠点に出来ませんでした。


凄い拠点が出来たんだな。くらいに思って頂ければ幸いです。


よろしければお気に入り登録、評価、感想よろしくお願いします。

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