ここどこ?もしかして異世界?
チュンチュン チュンチュン
シンジは鳥の鳴き声を聞き薄っすらと目を開け辺りを見渡した。
だがそのあとまた夢の中だとでも思ってるのかまた目を閉じ寝てしまった。
だが鳥達の鳴き声はずっと泣き続けシンジは目を開けたがまだ目の焦点が合わないようだ。
それからまたうとうとしだしたが小鳥がシンジの足や肩に乗り出し耳元で鳴かれさすがにおきたようだ・・
「ふわ〜」
ゆうじは体を伸ばしあたり見渡したが、さっきまでゆうじは雪山に居たのに全く知らない場所にあるもんでパニックになりかけた。
だけど鳥達は間抜け声でピョーやらチュンチュンやらないては何故かシンジに群がる
しかも群がるだけでは飽きたらず小鳥達はシンジの肩や頭に乗り出した。
そしてシンジは一言呟いた。
「なにこれ?」
シンジはそういうと鳥を優しく怪我しないように降ろした。
そしてもう一度あたりを見渡すがさっきまで雪山に居たのにもかかわらず山一つみえない。
どういう事だと首を傾げてたシンジ。
それからここでじっとしても何も分からないっと呟き歩きだした。
それからシンジは歩いているとスラムの人々に目が行ったみたいだ。
シンジは思わず歩くの辞め眉間シワをよせなんだ。この人達は? って呟いた。
シンジの目には体がガリガリに立つことが出来るのが不思議なくらい細い枝のした足で必死に歩いてゴミを漁ってる子供。
なかなか見てて心が痛くなる子供だがそんな様子をシンジは顔を顰めた。
今度はいかにもヤバイ橋を渡ってら感じの危ないおっさんを見た。
だがシンジはそのおっさんに興味ないのかそのまま何もなかったかのように歩き出した。
だが呆然としてるがはっきりと一言呟いた
「ここ日本じゃないな・・」
そう言うとふらりふらりとした足取りは道でこのスラムの街を抜け今度は普通の人通りの少ない細い道へと歩いていったがふっと光がシンジを包んだ。
「なんだ?」
そう目を顰めると遠くからだとよく見えないが人がいっぱいいる様子がここから見えるみたいでシンジはそこへ向かった。
そこでシンジが見た物は地球には存在するはずがない種族だった。
思わずシンジは固まってしまった。
それからシンジは目をこすりもう一度見る
一体シンジは何を見たのかそれは・・
シンジが見たものは獣人やエルフ、ドワーフだった。
あまりの光景にシンジはここに来て初めて目に生気を取り戻した。
シンジはこういう異世界の世界の物語を読むのがすきだ。
だから一時的に興奮してるのだろう。
そんなシンジは一番初めに視線が行ったのは獣人だ。
獣人は頭の上に可愛らしく耳が生えており耳がピーンとしてるのから逆に垂れてる耳もある。
獣人にもウサギ、犬、狼、狐と今シンジが見ただけでこれだけいる。
シンジは獣人からエルフに目移りさせ今度はエルフを見みだした。
エルフは胸が平らだがかなり美形だ。それは男女等しくそうだ。それにエルフの特徴と言えば耳だ。 シンジはエルフの耳をガン見しているようだ。
そのエルフは遠くて気づかれていないようだが・・
次にドワーフを見たが・・
ドワーフはズンクリムックリ体系で背が小さいのが特徴だ。あと足も短足だ。
一瞬ドワーフに視線をやったシンジだが興味ないのかすぐ視線をそらした。
やはりシンジは男を見つめる趣味がなさそうだ。
それからシンジは自分が見てる光景が信じられなくこれは僕が見てる夢もしくは幻覚ではと疑い始めた。
まずは目を擦りなんだとその異世界の住人達を見たが何度そうやってもかわらない・・
なら夢か? っと思ったシンジはホッペを思っきり引っ張たが痛い! って呟いて終わった。
そこまでしてシンジは夢じゃないんだと気づいたそこでシンジは信じられないと首を振った。
「これは。ラノベとかでよくある異世界てんいだよね?」
そう言ったあとシンジは何かを思い出したのかまた目に生気がなくなりどんどん暗くなっていった。
「何で僕が異世界転移? 僕は別に違う世界でやり直したいわけじゃないのに・・」
その後シンジは俯き髪が目にかかり影で目が見えなくなってしまった。
「別に異世界に行って人生やり直したいわけじゃないのに。」
さっきまでシンジは目に生気を宿らせ光が戻り始めたがまた目が暗くなってしまった。
シンジは夢から現実に引き戻されようだと呟いた。
それからこの異世界の光景を眺めてるある事に気付いた。
「疲労がない?」
そう呟きシンジは疲労ない事に気づきいやもしかしたら気のせいか単にちょっと体調が良いだけかもしれないって呟き
シンジは突然ジャンプしたり走ったりしだした。そこからシンジはペースをさらに上げた。
シンジがそうやって走ってるが周りには迷惑かけてないが当然猛スピード走ってくるもんだから町人が驚いたり仰け反ったりしていた。
「気をつけろ!」
そう町人Aが言うがシンジはそれどころじゃなく全く耳に入ってない。
「疲れない! いくら走っても疲れないぞ!」
シンジはそう叫んでいた。
いい近所迷惑であるがそれも仕方ないかもしれない。
ずっと座るのも歩くのも古武術するのも本読むのも何をするのも耐え難い疲労が襲ってきて何も出来ず寝る事しか出来なかったからだ。
どれくらいの疲労かと言うと200メートル走ったあと疲労が襲ってくると言えば分かるだろうか?
それがどんどん歩いてるとさらにその疲れで酷くなって行く。
そして医者には心が問題ではと言われ友達と思われる人にも
「お前って心弱えんだな笑」
そう言われ何故誰も理解してくれないんだと頭を掻き毟り。ドンドン追い詰められて行った。
そんな生活を送りシンジはドンドン憔悴しきってしまってたが何故かこの異世界に来て治りシンジは走り回ってたがぴたりと走るのを辞めた。
シンジは体を震わせていた。これは緊張や恐怖で震えてるわけではない! そうこれは歓喜の震えのようだ。
もっと走りたい! もっと動きたい! 古武術の稽古したい! ってしんじは興奮してたが少し落ち着こうとしてるのか、深呼吸しだした。
しんじはさっきまで気力がなかったがだがその原因がこの異世界に来た事で取り除けた事で生きる気力が湧いてきたようだ。
「この謎の疲労がもうのしかかってこないなら僕は・・」
そう呟きしんじは体を震わせた。
今度の震えは歓喜の震えだ。
これでまた自由自在に動けシンジの死ぬ前に何としても爺ちゃんの古武術の流派を極めるために鍛錬ができると喜んだ。
それだけシンジにとってはこの古武術は大切なものなのだ。
爺ちゃんが死ぬ前に唯一爺ちゃんと一緒にしてきた古武術。
その意味はシンジには命と同じぐらい大切な意味をもつものなのだ。
シンジはそれから深呼吸して何とか落ち着きを戻し体の震えも止まった。
「この病気が治ったんだな本当に・・」
シンジはそう実感した途端涙腺が緩み涙を零した。
「やっと! やっと戻ってきた! 僕の命よりも大切なものが!」
そう涙を流し声を震わせながらいった。
「もう間違わない! 僕は! 俺はーー!」
シンジは次の強さの次元に行くために無理な修行を爺ちゃん死んでから課されていた。
シンジが僕やら俺やら意識して言ってるのは修行の後遺症みたいなものだ。
爺ちゃんが生きてる頃は僕って言うだけだったがその爺ちゃんが死んでから意味がよく分からない修行させられ
結果的に自分の中に化け物を作ってしまい。感情が爆発などすると語気が荒れてしまうのだ。
だが誤解はしてほしくない・・
シンジの心で飼ってる化け物も本物のシンジだった事を・・