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0を司る者  作者: 理外
17/23

第16話 意外な発見!!




約一週間ぶりに屋根の下で睡眠をとった零。


夜中に睡眠系スキルのレベルが上がり、

睡眠魔法とやらを習得していた。


恐らくは高速睡眠と睡眠学習のレベル上限が

習得の条件だったのだろう。


こんなスキルを覚える者が俺以外に居るの

だろうか??




辺りの明るさからして恐らくは昼前くらい

であろう時間に活動を開始する。


まずは昨日スターフルーツに気を取られ

忘れていたが、土魔法の習得と

雷魔法のレベル上げをする。


土魔法を習得出来るかは分からないが

もう怖い物はないと言わんばかりに

出来ると思っている。



マーリンが言うには4属性使いは

かなり希少な存在らしいし

少し不安になるがやって見て、

適正が無くてもそんなに困らない気は

する。

土属性好きの人には申し訳ないが、

俺の中で土属性の評価はそんなに高くない。



とりあえず土魔法で思い浮かぶものを

イメージする。ここはやはり土壁だろうか?

土壁をイメージして念じる。



「ストーンウォール」



すると目の前に土と石が混ざりあった様な

若干、歪な壁が出来た。

おそらくはイメージは土壁、詠唱は石壁

だった為にそうなったのだろう。




・土魔法を習得しました


・土魔法のレベルが上がりました



無事習得出来たみたいである。

これで適正はマーリンと一緒である。


べっ別にマーリンと一緒が良くて、

頑張った訳じゃないんだからねっ!!



1人で長い事いると独り言が多くなる

と言うのは、本当らしい。




お次は雷魔法!


雷と言えば、やっぱ。


10まんボルトでしょ!!

TVで見たものと実際の雷を想像しながら

念じる。



「10まんボルト」



ピカッ! ズドンッ!!


・雷魔法のレベルが上がりました。








ぇ?



使えんの??




使えんのぉぉぉ??



30秒程硬直していたが、

上をみると木が燃えていたので、

急いで水魔法で消火した。



いや、待て。


10まんボルトが使えた??


て事はなんだ??


何故使えた??


今迄、魔法はイメージし、トリガーとなる

言葉を発するか念じる事で発動していた。



今回は、魔法をイメージし、トリガーとなる

言葉。10まんボルト。を念じた事で、

発動した。



うん。一緒だな。



て事は、トリガーとなる言葉は。


なんでもいいのか??





俺が建てた仮説はこうである。




1:イメージとトリガーとなる言葉が

基本的に一致している事。



2:1で発動させる魔法に対するMPと

魔法スキルを有している事。



3:イメージした魔法の再現度は、

トリガーとなる言葉と魔法スキルのレベルに

依存する。





この仮説を元に色々と検証をしてみた。



まずは1。

イメージとトリガーとなる言葉が

基本的に一致している事。



要はイメージと言葉が大体同じなら

なんでもいけるんじゃね??である。



先ずは、お馴染み水魔法。


異世界だからと。

魔法だからと。

そんな偏見からそれらしい言葉を

選んでいたが・・・


いつもどおりにウォーターと同じイメージで

念じる。


「水」



目の前に水が現れる。



これでいいのだ。



火をイメージし念じる。



「火」



目の前に火が現れる。



そう。これでいいのだ。




最後に、水魔法を使うイメージをして、

火を念じる。



・・・。



やはり何もおきない。


これで、概ね1つ目の仮説は正しいと

言えるだろう。



次は2つ目。



どうやって検証するかというと。


恐らく発動出来ないと思える程の

最大火力をぶっ放す。



これである。



もし発動してしまった時が怖いので、

念のためレベルの低い土魔法でイメージ

してみる。


今回使うつもりなのは【流星群】である。



空から巨大な岩を降らせるイメージで

念じる。


「流星群」



・・・。



うん。なんだか虚しいがそれでも

2つ目の仮説も恐らくは正しいだろう。




では3つ目。


これを確認する為に、先ず土魔法のレベルを

10まであげた。


・土魔法のレベルが上がりました


・金魔法を習得しました



その後、土魔法習得の際使った

【ストーンウォール】これを先程と同じ

イメージでもう一度行う。


「ストーンウォール」



すると、今回現れた石壁に歪さはなく、


最初に作った時の様に土に石が混じっている感じではなく。



やや銀色に見えなくもない茶色の

壁ができていた。



土魔法のレベルが上がった事で再現度が

上がった影響なのだろう。



これで粗方、俺の建てた仮説は立証できた

だろう。





魔法に関しての意外な発覚をした所で

先程中断した雷魔法と新しく習得した

金魔法のレベル上げを始める。



雷魔法で【雷】をズドンズドン落とす訳には

行かないので、先ずは金魔法で【金玉】を

作る。深い意味はない。ないよ。

この金魔法で作った材質の良く分からない

ゴールデンボールは属性魔法を遮断して

くれるのだ。

金魔法と聞いて、最初に思い付いたのは

金。マネーである。これでマネー作って

働かずに悠々自適なスローライフを!!


と思ったのだが、世の中は俺を甘やかしては

くれなかった。


金っぽいのだが金ではないのだ。


鑑定してみても、

金魔法で生み出された鉱石。

とだけ出ており金を願い、金と念じても

出てくるのはやはり鉱石。

確かに金色ではあるんだが・・。



作り出すゴールデンボールの中を

空洞にする様にイメージをして作る。

直径3m程の金玉である。巨人族とか

いれば、このくらいの物をもっているの

だろうか??。



そして作り出したゴールデンボールの中に

【雷】を使う。

これで安心安全にレベル上げができる。

並列思考のレベル上昇のおかげで

魔法を使用しながらでも瞑想を行える様に

なった為、を何回も作らなくて良くなって

レベル上げという作業もそつなく進み、

1時間後、


・雷魔法のレベルが上がりました


・金魔法のレベルが上がりました



どちらもレベル10まで上がった。



これでマーリンの言っていた基本の属性魔法

、光魔法と闇魔法以外は全部習得できた。



周囲の明るさからして恐らくまだ昼過ぎ頃

だと思われる。

とりあえず収納魔法で作った

アイテムボックス。これからは【次元収納】

と呼ぶ。

からスターフルーツを取り出して食べる。

食べながら特にやる事も思いつかなかったの

で探索を再開する零であった。




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




今日の成果!!

違う。ステータス。



ステータス

広瀬 零 LV. 9

HP 980/980 MP 980/980

STR 90

VIT 66

DEX 90

AGI 142

INT 90


スキル

火魔法 LV10

水魔法 LV10

風魔法 LV10

土魔法 LV10 NEW

詠唱省略 LV10

魔力操作 LV10

魔力感知 LV10

瞑想 LV10

夜目 LV5

獲得経験値倍加

ステータス上昇率倍加

バース言語理解

鑑定 LV6

偽装 LV8

高速睡眠 LV10

睡眠学習 LV10


ハイスキル

炎魔法 LV10

氷魔法 LV10

雷魔法 LV10 UP↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑

金魔法 LV10 NEW

空間魔法 LV10

収納魔法 LV10

無詠唱 LV10

並列思考 LV10

睡眠魔法 LV1


ウルトラスキル

0 LV2


称号

召喚されし者

魔導の探求者 NEW

魔導の真理を見定めし者 NEW

睡眠を極めし者

0を司る者


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