第10話 水魔法
ウォーター。
そう何気なく口にすると前の方から
バシャッと音がした。
頭に浮かぶ、水魔法習得の文字。
こ、こ、これは!?
地面に目を向けると、濡れている。
それに触れると、指に冷たさを感じる。
水だッ!!!!!
ウォーター!!! バシャッ!
これだ!これだっ!!!
あはははっ!
次は自分の頭上に出て来る事をイメージして
唱える。
ウォーター!!! ビチャッ!
あ、あぁ。
水だぁ。
ウォーター!!ウォーター!!ウォーター!
・水魔法のレベルが上がりました
・詠唱省略のレベルが上がりました
ウォーター!ウォーター!ウォーター!!!
ウォーター!ウォーター!ウォーター!!!
ウォーターウォーターウォーターウォーター
ウォーターウォーターウォーターウォーター
・水魔法のレベルが上がりました
・詠唱省略のレベルが上がりました
この後も思う存分水を浴び、飲み、
至福の時を楽しんでいると。
急に体が前に倒れた。
ん。?どうした??
体が動かんぞ??
突発的な金縛り??
取り敢えずステータスを確認してみる。
ステータス
広瀬 零 LV. 1 状態異常 魔力枯渇
HP 100/100 MP 0/100
STR 20
VIT 10
DEX 20
AGI 30
INT 20
スキル
水魔法 LV3 NEW
詠唱省略 LV3 NEW
獲得経験値倍加
ステータス上昇率倍加
バース言語理解
鑑定 LV5
偽装 LV8
高速睡眠 LV4
睡眠学習 LV4
ハイスキル
ウルトラスキル
0 LV1
称号
召喚されし者
惰眠を貪る者
0を司る者
あぁ、なるほど、所謂MP切れだな。
普通の人間であれば魔力枯渇の場合、
意識を失う。
だが、零の場合は違う。なんせ眠っていても思考できるのだ。
今の状態はいつもの眠っている状態で、
体が動かないだけである。
ん〜、今襲われたらヤバくないか???
取り敢えず周りの気配を探ってみる。
どうやら今近くに生物の気配はない。
だが、油断すべきではないだろう
早期回復を目指そう。
とは言っても何をしようか??
体が動かないので思考だけで出来ること。
うーん、魔力枯渇かぁ。魔力の回復とか
できないかな??
魔力回復のイメージ。
体動かないし瞑想とか・・
直後、薄く青い膜に体が包まれる。
お、これはこれは!
・瞑想を習得しました
10分程で魔力は全回復した。
魔力が全回復した所で、体は動かせる様に
なった。
回復した所でもう一度ウォーターを使う。
ウォーター! ビシャッ!
あぁ、生きている・・・
俺は生きているっ!!
何故持っと早く思いつかなかったのだろう。
そんな事はどうでもいい。
水を確保出来たのだ!!
第1目標である生きる事!
これに必要な空気、水、栄養を
取り敢えずは確保できたのだ!
もちろんまだ問題は山積みである。
栄養を担う食料は麦パンが18個
干し肉は19個。
これだけ歩けば腹も減る。
今までは喉が渇き過ぎていて食欲なんて
忘れていたが、急激にお腹が空いている事
に気がつく。
取り敢えず干し肉を1つ食べる。
麦パンと干し肉セットで1食として、
最低でも1日辺り2食。
欲を言えば3食はしたい所である。
栄養的には恐らく3食でも足りないだろうが
食料が無くなるまでは生き残れるだろう。
1日2食ペースで考えれば、残り9日で
無くなるな。
それまでになんとかこの樹海を抜けるか、
食料を調達しないといけない。
次に、先日感じた狼の様な気配。
まだ実際に見た事はないがあれが魔物と
言うヤツなのだろう。
今の所襲われれば逃げるの一択であるが、
ずっとそのままと言う訳には行かないだろう
それに、希望的観測でしかないがヤツ等は
俺にとってオイシイ存在である気がする。
俺の希望その1、
魔物の肉は美味い!!たぶん!!
希望その2、
魔物倒せば、経験値入る!!たぶん!!
な?オイシイだろ??
まず、魔物の肉が食えれば食料事情が
解決する。これはデカい。
そして、この世界では必須であろう、
レベル上げ。その第1歩となってくれれば
第2目標、強くなる!の糧になる。
そして、両方の希望通りで達成する事が
できれば、
「安心して眠れる。」
実はこれが一番大事。
よし、当面の行動は出口を探しながらの
魔物の討伐、食料の確保だな!!
意気込みも早々に眠りにつく零であった。
・高速睡眠のレベルが上がりました
・睡眠学習のレベルが上がりました
ステータス
広瀬 零 LV. 1 状態異常 魔力枯渇
HP 100/100 MP 0/100
STR 20
VIT 10
DEX 20
AGI 30
INT 20
スキル
水魔法 LV3
詠唱省略 LV3
瞑想 LV1 NEW
獲得経験値倍加
ステータス上昇率倍加
バース言語理解
鑑定 LV5
偽装 LV8
高速睡眠 LV5 UP↑
睡眠学習 LV5 UP↑
ハイスキル
ウルトラスキル
0 LV1
称号
召喚されし者
惰眠を貪る者
0を司る者
とりあえず、メモに書いたストックはここまでです。明日から出来れば1日一話いけたら載せます




