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何とか今日も更新です



変質したリングの噂は瞬く間に学園に広がり

あっという間に私が元凶だと爺にバレてしまった。


「なんちゅう物を作ってるのですか貴女は……」


呆れてため息をつきながら

爺は手元にある一つのリングを鑑定し終わった。

因みに二人の持っているリングは外す事が出来ず

新たに作った同じ能力の物を鑑定しての一言である。

私は自慢げに、それにつけた隠しオプションも説明しさらに爺をげんなりさせた


「これは他のパーティーを組んだ生徒には作ることは出来んのですか?」


「興味が出たら……作らないこともない。」


そのリングは私の趣味を満たすお詫びみたいな物なので気を引かれるパーティーがあれば作るだろう……多分。


「どうにか……一部の能力だけでもつけれんかの?」


「……」


爺に頼み込まれ少し考える。

能力強化等の効果より欲しがられているのはリング同士でのパーティー内の意思疏通能力、call機能だろう。

これはこの世界に無い付属効果で私が前の世界のゲーム内にあった物を流用したものだ。

つけるのは簡単だが無償は嫌だ

どうしたものか……


「……そうだ。なら、こうしてくれたら……」


ふと思い付いたある提案

爺に私の考えを達成できるか確認する。

爺は私の願いを聞くと……


「では、次の休校日に街に行き探しましょう」


あっさりと認めた。

こうして私は初めてこの学園の外へと一歩を踏み出す。


ーーーーーー


学園の結界を越えた先には街がある

学園を取り囲むように作られたその街は確か学園創設に関わった国々が中立都市として作り上げた物だった気がする。

様々な人種が練り歩く光景は見ていて迫力がある。

エルフに、ドワーフ、小人族、竜人、ファンタジーの世界に登場する有名な種族が溢れていた


爺は有名人なのか、辺りの視線が結構集まっている。

私にはと言うと一切無い

まぁ、見えないから仕方ないのだけど


「さて、ここがお望みの場所ですぞ」


一見小綺麗な一軒家

その扉をあけ中に入ると一変

麻の服を着た両手両足を拘束された人達が目にはいる

ここは所謂奴隷商館だ

この世界では奴隷が存在している。

警察や刑務所の無いこの世界では犯罪者は全て奴隷へと身を落とす。

軽いものから重いもの、関係なくだ

爺は私がお願いした条件の奴隷を探してもらうべく従業員へと声をかけている

その間商館の中を歩き回る。

ここにいる人間は皆罪を背負っている。

大きかれ小さかれ罪は罪

様々な人種が存在してる。

誰がどんなことをしたのかは解らない

見ていてどう思うかと心配したが

そこまで嫌な気持ちになることはなかった

異世界に来て感覚が変わった。

そう思うことにしよう。


ーーーー


「その娘で良かったのですか?」


商館からの帰り道

そう爺にたずねられる。

私が持つ鎖の先には俯き歩く獣耳と尻尾を持った少女

魔獣と人とのハーフ、獣人だった。

この世界で問題となっている世界樹のダンジョン化と魔物の大量発生

その後者の被害者がこの娘と同じような獣人達だった。

魔物に襲われ生まれた者達は親にも世間からも疎まれた存在であり

生きることが罪だという

そんなことがあって良いとも思えないし許せないし

そんな気持ちからつい、本来の目的から外れてしまったがその商館にいた唯一の獣人を連れ帰っている


「爺は、獣人に対しどう思う?」


「……」


私の質問に爺の言葉はすぐに出てこない

少し間が空いた後ゆっくりと喋り出す


「この世界情勢でなければな……と」


「そう……」


「学園内では誰もが平等でありたいとは、わしは思うのです。」


その後あまり会話もせずに学園へと帰る。

後日、約束通り

パーティーを組んだ申請してきた者達のリングにはcall機能を付けておいた。






私の文章力不足のせいですが、2話と3話の間は時間が空いています。

その空白の部分は後日修正します

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