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作者: 青山 黒美

その子は、すこしかなしげな顔をしてた。何故だか知らないけど家の窓からいつも外を眺めていた。僕はそれを不思議に思った。そして、よし何かしてやろう。と思ったのだ。


まずはあの子が窓から外を眺めているのを見計らって、物陰から紙飛行機を飛ばしてやった。おどろくだろうと考えていたが、ちっすともおどろいた気配がない。これではくやしいので次を考えた。


まぁつまり色々なことをしたのだけれど、シャボン玉をとばしたり、ある時にはいくら待っても窓に姿が見えないもんだから小石を拾って一つ投げてやったりした。それでも来ないものだからまたコツリとやってやろうとしたけど、その時はやっぱりわるいと思ってやめた。


とにかく笑わせるなり何とかしないと気がおさまらなくなってきて僕はついに姿をあらわしてやった。その子と目が合うと何故だか途端にしゅんとなってしまって、それがなんだか恥ずかしくって思わず引き返してしまった。その後からしばらくの間は隠れて様子を伺っていた。やっぱりすこしかなしい顔をしている様で、なんだよって思って僕はその子を見なくなった。


ずいぶんたったある日にあの窓が見える道を通る機会になって僕は気にする。しばらく待ってもみた。でもその子は姿を見せることはなかった。何度か待ってみたけど来なかった。僕まで、すこしかなしくなってしまった。


だから僕はあることを考えた。

あの窓からちょうどよく見える場所に花の種を撒いておく。


咲いた時に綺麗に見えるだろうな。と思うその場所に。



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