第1話~秘密と日常~
初めまして。あんだろっくといいます。
小説を書くのは昔からの趣味だったので、ここにこういった形で公開できて嬉しい限りです。
この小説には、少年漫画でよくあるくらいの性描写があります。
が、全年齢向けに書いていくのでよろしくお願いします。
ざわざわとした雑音、人の話し声。
それをシャットアウトするにはヘッドホンが一番だ。誰にも迷惑をかけず、誰の声も届かない。これほどいいものはないだろう。人類は素晴らしいものを発明してくれた。俺はそいつに今、心から感謝している。
五月蝿い教室を抜け出し、屋上にいる。元々友達はほとんどいないし、人とつるむのも性に合わない。
こうやって一人で大好きな音楽を聴いているほうがましだ。
ヘッドホンのスピーカーから流れるポップなリズム。それに沿ってラップや綺麗な高音が耳へ吸い込まれていく。音は盛り上がり、テンポアップ。バックのドラムが激しくなる。
音楽はいいなあ、と思った瞬間。
『…5秒後二、奴ガ来ル。』
マジかよ!
俺は寝転がっていた体を急いで立たせた。が。
「ミモリ~~~~ン!!!」
がばっ
遅かった。
後ろから抱き着いてきたのは、幼馴染の北上利己。他人には天真爛漫純潔に見せかけておいて、本当は腹黒い、スタイルだけがいい女だ。
「またミモリン一人で音楽聴いてたの~?暗いぞっ☆」
そう言うと、満面の笑みで俺のヘッドホンを奪う。
「やめろリコ!ってか俺の名前は実盛拓斗だ!」
リコは俺の苗字を「みもり」と読み間違えたあげく、「ミモリン」とかいう変な恥ずかしいあだ名を作り上げた。あいつはバカか!!
くそう…もう少し早く予知できていたら…。
「とにかくヘッドホン返しやがれ!」
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「ったく…。」
俺はやっと手に入れたヘッドホンを大事に抱きかかえた。
あいつには色々口実をつけて教室にかえした。
本当に戻ってきてよかった。マイヘッドホンよ。
これがないと未来予知ができないからな。
俺が能力を使えるようになったのは12歳の誕生日。父からもらったこれをつけた時からだ。
最初はこれのせいとは思っていなかったが、ヘッドホンのスピーカーから声が聞こえていることが分かり、あれからほとんど外したことはない。
とにかく、大切なものだ。
それを易々とこんな性悪に触らせてたまるか!
俺は握った拳を解いた。
…待てよ?
ここで一つの疑問が脳内をよぎる。
あいつは何で俺のところへ来たんだ?
わざわざ言いたいことでも……まさか!
キーンコーンカーンコーン
俺の予感は見事的中し、そして授業に遅刻した。
なんでこんな時にだけ力が発動しないんだっ…!
続く☆