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修学旅行1

続きもの。しばらく修学旅行が続きます。


十一月六日 修学旅行当日 午前六時

「行ってきまーす」

誠は静かに言うと家を出た。

空はまだ真っ暗だ。

誠は旅行カバンを籠に入れ、自転車を走らせた。

修学旅行はスキーに行くらしく、誠は楽しみでたまらなかった。

(ちなみにスキーは初めてで滑れるかどうかは別らしい)

誠の通う水島第三男子高校の他に別のところの学校が一緒になるという根も葉もない噂もありそれも一つの楽しみにしていた。

・・そしてもう一つ、そのスキー場には雪女が出るという噂もあった。

その根も葉もない噂は、誠は何となく、信じたくない気持でいた・・・。



スキー場に着いたのは午前九時ごろだ。

誠たちは荷物を各自の部屋に置き、先生の指示で宿の前に集まった。

「さっそく自由時間とする。集合時間は十一時半、くれぐれも問題だけは起こすなよ~。面倒だから」

まったくやる気のない先生の話も終わり、やっと初めてのスキー体験!


 ・・・残念なことに誠は不器用だったようだ。

スキー板で立てもしなかった。

しかも恥ずかしい事に、同じクラスの奴に笑われた。

おそらく嫌がらせの意もあるのだろう、ご丁寧に周りにも聞こえるようにかなり大げさに笑っていた。

誠は少しムッとしながらも、完全に無視して無関係を装いながらなんとか下の方まで行くと、まずは立つ練習から始めた。


九時三十六分

立てるようになった。

だが本来スキーとは滑るものだ、滑れなかったら意味がない。

次は滑る練習だ!

と、思ったとき。

「あれ?やっぱりお兄ちゃんだ」

「ま、麻衣!」

誠の前に妹の麻衣が友達とおぼしき女子二人と立っている。

麻衣よりこの二人の方が可愛い。

と思ったのは、あくまで誠、個人の感想だ。

麻衣は誠の三つ下の中学二年生だ。

(そういやあ、麻衣も修学旅行スキーだって言っていたな。あの学校、修学旅行の行き先、投票で決まるからな・・・自由で良いけど・・)

誠の学校の噂は一応当たったようだ。それなりに期待していたのでガッカリだ。

「お兄ちゃんもここだったんだ」

麻衣は妙に楽しげだ。

(麻衣のやつ、俺が滑れないこと分かって言ってやがるな・・)

「やなやつ、麻衣ってばホント性格ひねくれてやがる」

そっぽを向きながら呟いた。

聞こえないように言ったつもりだがどうやら麻衣だけには聞こえてしまったようだ。

ものすごい目で睨まれた。コワッ。

「初めまして。私、麻衣の友達の美紀といいます」

と麻衣の斜め後ろにいた子が言った。続いて

「同じく理沙です。よろしく」

と言われたので

「あ、ども麻衣の兄の誠です。初めまして」

と返した。

いきなりなのでちょっとびっくりしたが感じの良さそうな子たちだ。

麻衣とは大違い。

と思ったのはこれもあくまで誠、個人の感想だ。

「いつも麻衣がお世話になってます」

さっきのお返しとばかりに少し嫌味っぽく言ってみた。

「はい、ホントに大変で」

誠の意図を察したのか美紀って子がノってくれた

理沙って子も笑っている。

「ちょっと美紀 !どうゆう意味よ。理沙も笑わないでよ」

麻衣は自分の友達が誠の方に加担したのが相当悔しかったようだ。

「そうゆう意味だ、バカ」

「うっさい!不器用!行くよ、美紀、理沙!」

こうして、二人はめでたく喧嘩別れした。

「けっ!単細胞が!」

《・・・思春期なのだ。二人とも・・・》

「さ~練習、練習」

そう言ったあと誠は凍った雪で足もとをすくわれ硬い地面の上にダイブした。

「痛っってぇええ」

スキー場に誠の悲鳴がこだました。


2月ぐらいに姉貴の高校では修学旅行に行くそうでww上げてみますwwwww

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