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黒電話

夜十時三十二分


美紀は友達の麻衣とドライブに行っていた。

麻衣が運転席、助手席が美紀だ。

その帰り道、美紀は怖い話をしようと言い出した。

「昔私が聞いた話なんだけどね。黒電話ってあるじゃない?」

―――その黒電話は質屋に売ってあったんだけど、ちょっと古いせいもあってか、なかなか売れなかったんだって。

その黒電話、そろそろ仕舞おうと思っていたある日、近くに引っ越してきた若い男の人が黒電話を買って行ったんだって。

その男の人の話なんだけど・・・。

黒電話を買った日の夜、その男の人が寝ていると『リリリリン・・リリリリン』と電話の鳴る音が聞こえた。

(今日買った黒電話が鳴ってる。出なきゃ)

『リリリリン・・リリリリン』

(あれ?・・おかしいな・・この電話、鳴るはずがない)

ベッドからはい出し電話を取ろうとした男はふとあることを思い出した。

(まだ自分の家の電話番号を誰にも言ってはいないし、間違い電話だとしても在りえない。だって・・・)

「電話の回線、まだつないでない・・・」

『リリリリン、リリリリン』


「うわ、怖~」

麻衣は運転に気をつけながら率直な感想を言った。

「でしょ!」

美紀は、自分の話がウケたのが嬉しいようだ。

「で、その男の人はどうなったの?」

「ん?ああ、その人ね・・」

『リリリリン』

美紀の携帯だ。

「着信変えたの?」

「ううん、変えてない」

「誰から?」

「・・非通知だって」

「出るの?」

「・・・・もしもし・・?」

『・・・一緒に行こ?』


次の日の昼ごろ、麻衣の元に『橘 美紀さんが亡くなりました。』という知らせが届いた。


元ネタを知ってる人はわかるかな?これ? 『黒電話』を使ったオリジナルだから大丈夫だよね・・・?

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