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踏切



カンカンカンカン

踏切の前で水城 誠が今下りたばかりの遮断機とにらめっこをしていた。

なぜ、遮断機が下りるんだ・・・?

今は深夜の一時過ぎ。

休日なので最終電車の時刻はとうに過ぎたはずだが・・・。

カンカンカンカン

左上では、踏切特有の点滅信号が赤く上下に光っている。

それだけの事なのに、なぜか背中に悪寒が走った。

カンカンカンカン

電車が来た。

この踏切から二十分ほど歩いたところに駅がある。

けして近い場所ではない。

だから、不思議だった。

電車のスピードがやけに遅い。

目の前で止まるんじゃないかというくらい、やって来る電車は遅かった。

一両目が目の前に来たとき誠は、ハッと息を飲んだ。

スピードが遅い分、乗客の顔がはっきりとわかっる。

というか乗客全員が窓いっぱいにへばりつくようにして誠を青白い顔で睨んできていた。

誠は金縛りのように動くことができずに、ただただゆっくり通り過ぎる電車をみていた。

その電車は三両ほどで短いものだったのだが、誠はとてつもなく長く感じた。

最後の車両が通り過ぎようとしている。

もうすぐこの呪縛から解放される。

安堵しかけた誠の目に一番最後の窓から顔を出している車掌が映った。

何もかもを見透かしたようなその不敵な笑顔を残して何事も無かったように電車は去っていった。

カンカンカ・・・

今まで赤い光の上下していた点滅信号が音を出すのを止め、電車の通り過ぎた踏切の遮断機が静かに上がった。



あなたも夜中、踏切に来たらお気を付けください。

もしかしたら、あの電車の中に引き込まれるかもしれませよ・・・。

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