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風が吹いた【誠~不吉な風】
やっと風が吹いたシリーズまで来た・・・!!!
『風が吹いた』から始まるとある4つのお話。
あたたかい風が吹いた。
水城 誠は家路へと足を運んでいた。
今まで友達の家に居たのだが、冬場ということもあり六時を回る頃にはあたりは暗くなってきている。
「う~・・・寒ぃ」
そう呟いた時、今まで冷たい風が通っていた道に、一瞬生暖かい風が吹いた。
「?」
訝しそうに眉をひそめた誠は意味もなく今来た道を振り返る。
そこには、暗い道を頼りない電灯が照らしているだけで何もない。
「なんだったんだろ」
前に向き直した誠は家路へと足を早めた。
風が吹いたのシリーズで一旦幕を下ろさせていただくやもしれません^^