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ちょっとした話

前に一回登場した水城 誠の親友の足立 凪早とのちょっとしたお話。

誠は凪早と一緒に学校に向かっていた。

凪早は中学は違うが親同士が仲が良く誠と麻衣とは幼なじみで家も近く、誠とは高校が一緒だ。

結構ちゃっかりモノでトラブルメーカーなのが玉に傷。

誠達の最初の事件、松原湖の男の話は凪早から聞いたものだった。

結果、誠と麻衣はそれが原因でココに居ちゃいけないモノを見るようになってしまった。

今だって誠の後ろには一人、人らしからぬヒトが付いて・・・憑いて来ている。

だが憑いているだけで何もしてこないので適当な所で降ろそうとあたりを見渡すが降ろせそうな所がなかなか見つからない・・・。

仕切りにキョロキョロしている誠に気付きも(気付こうとも)せず、誠の後ろのヒトが見えない凪早は明るく楽しく話し続けた。



学校までの道は遠い。

昨日自転車のタイヤがパンクして使えなくなったため、凪早の誘いで二人仲良く歩いて登校する羽目になった。

いつもは自転車で三十分の道のりが歩くと一時間とちょっと。

それはあまり苦にはならないのだが後ろにヒトを抱えているため、ちとキツイ。

学校に着く前に早く降ろさねば!

「ナギ、ちょっと手伝え」

凪早は誠が人らしからぬヒトが見えることを知っているので普通に頼める。

「え~何を?」

前に犬に憑いた霊をハラった時に使ったやり方だ。

祓うのではなく払うので霊の感情を変えずにおとすというやつだ。

誠はお祓いとかいう曖昧なのはあまり信じないタチだ。

ココにとどまっているヒトを無理やりねじ伏せて成仏させるのは好きじゃない。

はっきりいって嫌いだ。

「背中叩いて、ホコリ落とすように・・・低級霊なら簡単におちるから」

「わかった」

凪早は遠慮という言葉を知らない。

ついでに手加減という言葉も知らない。

誠の背中を思いっきり叩いた。

「っってぇ!」

「おちたか?」

「一応ね・・・消えたから元の場所に戻ったんだろ」

「話し聞いてやりゃあいいのに、可哀想じゃん」

凪早は何故か残念そうだ。

「冗談!話しを聞くってことはその願いを叶えてやるって言ってるようなもんなんだぞ?叶えられないかもしれないのにヒトに会う度に同情や憐れみで話しを聞いてたら体が幾つあっても足んないよ!」

誠は冷たく返したが、正直さっきのヒトの話しはすごく聞いてやりたかったのだ。これでも。

だがさっきも言ったように同情や憐れみで話しを聞いたら体が幾つあっても足らないというのは既に経験済みだ。

「ふ~ん・・・まぁそれなら仕方ないよな・・・そのヒトには悪いけど」

流石に小さい頃かの幼なじみということだけあって誠の意図は察してくれたようだ。

そのあと誠は憑かれないように凪早は誠が疲れない程度にはしゃぎ、学校までの時間を潰しながら元気に歩いて行った。


今何個か書いてる途中の話にも凪早君は出てるんですが、この子が出てる話はかなり書きづらくて四苦八苦しています(凪早自体は好きなんですけどね^^;)なんでだろ・・・?

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