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お墓の少女

俺が中学生の時のはなしです。


いつも使っている通学路の途中で、墓地を通るんですが(どんだけ田舎・・?)そこでまた見てしまったんです


その日、俺は部活(陸上部ね)が遅くなって帰るのが9時過ぎになってしまった。

しかも、季節は夏で蒸し暑い。

そのうえ、部活の疲れが出たのか眠くもなってきた。

「帰ったら即ベッドかな・・・」

学校は意外と遠いので自転車通学だ。

墓地の真ん中らへんに来たとき、一つのお墓が目に入って自転車を止めた。

墓石の前に子供が写った写真が立て掛けてある。

小さい、6、7歳くらいの女の子だ。

お墓は新しいし、亡くなってからそんなに日が建っていないのかもしれない。

「まだまだこれからだってのに・・」

そんな事を頭の端っこの方で考えながら早く帰ろうと再び自転車をこぎ始めた俺だったが、さっきとくらべて少しペダルが重いように感じた。

やっぱり疲れているんだ。

「・・ん?」

後ろが妙に涼しいな・・しかも人の気配までする・・。

一瞬、首元に寒気がしたかと思うと、急に肩に軽い重みを感じた。

「おわっ!」

あまりに突然の事で思わずこけそうになったしまった。

なんとか態勢を立て直した俺は未だに重みを感じる自分の肩を見てみた。

そこにはあるはずのない白くて小さな子供の手が置いてある。

ふとさっきの写真を思い出した。

(あの写真の子?・・だとしたら・・・幽霊・・?)

そうだとしたら家に連れて帰るわけにはいかない。

「俺に憑いて来たって何もできないよ!元居た所へ戻りな!」

最近よく見るなと内心、溜息を吐きつつなるべく強く諭すように言ってみた。

しばらくすると肩の重みも寒気も消えた。

ヒトの気配もない。

どうやら分かってくれたみたいだ。

これで家に帰れる。

安堵のため息を付いたあと、軽くなったペダルを思いっきり踏み込んで家路を急いだ。


次の日、学校に行く時やはり(・・少しは)気になってあの子のお墓の在る所を覗いてみた。

「ん?・・あれ?」

昨日在ったはずのあの子のお墓は元々そこにはなかったかのように跡形もなく消えていた。


この話は僕が中2の時に初めて完成した話です!

こんな駄文を読んでくださり本当にありがとうございます!!

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