表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
殺戮人形産のおいしい野菜はいかがですか?〜最強美少女はふつうの農家を目指してるけど、やっぱり最強だったみたい〜  作者: ことりとりとん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/36

27.出発準備

 


 翌朝。

 まだ《組織》から送られてきた種と苗は全く変化していないが、まあいいだろう。


 昨夜は種まき直後の水やりのために深夜に起こされたが、機嫌はそこまで悪くない。

 寝てる間に起こされても、仕事なら仕方ないと思える程度にはティーファの心は広いのだ。


「今日は、魔境に潜りましょうか」


 昨日と代わり映えのしない朝ごはんを食べながらぽつりと呟く。

 肉を狩る意味もあるし、なにより少しは動きたい。

 ここに居ても大した仕事はないし。


 少年は絶賛収穫中だから、ティーファも麦を刈り取る。

 結局ローテーションはほぼ変わらなかったようで、時間は昨日とほぼ同じ。


 それなら、いま水やりをしてから出発すれば、昼過ぎに帰ってきたら充分だろう。


 そうと決まればとっととご飯を食べてしまって、麦を回収しよう。ダンにさせても良いが、ティーファは早く出発したいから。


 とはいえティーファが回収するより少年の方がずっと早い。正直、普通の感覚なら人間かどうか疑ってしまうレベルだが、ティーファはその手の強化人間など沢山見てきた。

 その中ではそこまで異常ではないかな、なんて呑気に捉えている。


 《組織》ならギリ名前持ち(ネームド)になるかもしれないが、ティーファが負けるほどではないから。



 回収が終わり(麦の回収も、ティーファがやっている途中でダンが来て、後は彼がやってくれた)、種まきの間に装備を整える。

 魔獣がどの程度の強さなのか分からないから慎重になるに越したことはないが、ティーファが使える防具などたかが知れている。


 壁戦士(タンク)のようなガチガチの装備をしたら、それだけで動けなくなるのだから。


 普段着ている黒ローブも、対刃・対魔防御はそれなりにあるからそれでOK。

 あとはナイフ類のチェックだけしたらそれで完了だ。


 戦闘装備に手間が掛からないというより、常に戦闘装備だからわざわざ変える必要がない、という感じ。


 ちらりと畑を見ると種まきが終わりそうだったので、終わった所から水を撒く。


「ちょっと出かけて来るわね」


 作業が終わったのでダンにひと声掛けてから出発しようとしたのだが。


「……ん」


 そのまま付いて来ようとする。


「いえ、今からは魔獣を狩りに行くから、危ないわよ? 家でまってたら?」


 装備も何も無く、そう強くはないダンを連れていくつもりは無い。


「……ん。」


 だが、あくまでも彼は付いて来るつもりのようだ。


「来たいならそれでもいいわよ。でも、自分の身は自分で守ってちょうだいね」


「……ん」


 まあそこまで弱くはないし、最悪あの足の速さがあれば敵を振り切って逃げることもできるだろう。


「武器は何が使えるの?」


 倉庫へ連れて行って好きな物を選ばせると、ごく普通の剣を手に取った。

 持ち方や構えからしてそれなりには扱えそうだし、それで良いだろう。


「じゃ、出発しましょうか」


 強力な魔獣の出る森へ入るというのにまるでピクニックにでも行くかのような締まらないテンションだが、とにかく彼女達の冒険が始まった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ