2 元魔王、初めての友達ができる
ヒロイン登場
俺がディメンシオンになってから10年がたった。
この世界に来てから色々世界が変わったことが分かった。まず、オレが史上最強かつ残虐な魔王として歴史に残っていた。次に、オレのいた時代より魔法文明が衰退していたことだ。他には転生した後に種族間で戦が起き、人族が大勝利して他の種族が虐げられていることぐらいかな。
そんなことよりも大事なことがある。それは、10歳になったのに友達が出来ないことだ。
「キャー!」
落ち込みながら歩いていると山奥の方から悲鳴が聞こえた。
『助けに行こう!』
”サーチ”
『見つけた!』
”テレポーテーション”
瞬間移動をすると一人の女の子をゴブリン共が囲んでたので両者の間に着地した。
「大丈夫ですよ。助けに来ました。」
「ありがとう」
僕は振り向いて一言呟いた
「か弱い女の子一人を大勢で囲むなんて許せない」
”ペイン”
「その罪で苦しみながら死ね」
”エローションルイン”
ゴブリンたちが苦しみ、崩れながらながら死んでゆく。
『やっぱこの魔法は倒した後が汚いからあんま使いたくないな。』
すると今さっきまで怯えていた女の子がこっちを見てきた
「あなたは?」
『ヤッバ、怖がらせたかなあ?』
「ごめん怖かった?僕はディメンシオン、ティオって呼んで。」
すると女の子は首を横に振って
「全然、わたしはスーン。よろしくね。」
ものすごく可愛い笑顔で挨拶で見惚れていたが我に返って
「っごめん、よろしく」
こうして僕の一人目の友達が予想外の方法で出来たのだった。