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名ゼリフから読み解く 大東亜・太平洋戦争  作者: 佐久間五十六


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ウィリアム・ハルゼー

 「リメンバー・パールハーバー」

(米国世論)米国海軍大将ウィリアム・ハルゼー

 開戦時、米国海軍航空戦闘部隊司令官として、米国海軍機動部隊の全指揮権を持っていたのが、ウィリアム・ハルゼー中将であった。彼は、「猛牛」と言われ耳順どころか、米国海軍きっての喧嘩好きであった。

 真珠湾攻撃以降、半年間あまりの連戦に次ぐ連戦で、疲労が貯まったのか、悪性の蕁麻疹を発症し入院する事になり、一旦戦列を離れた。健康を回復したハルゼーが退院をした頃には、米軍は第1次、2次ソロモン海戦でかなり深刻な戦況に陥っていた。米軍は、状況を打開すべくガダルカナル島奪回の為、チェスター・W・ニミッツ提督は、ハルゼーに南太平洋方面軍司令官ロバート・ゴームリー中将と交代する人事を発令し、事態を好転させるべく手を打った。

 「危急な場合には、もっとアグレッシブ(攻撃的)な指揮官を。」と言うニミッツ提督の信条に基ずく人事で、ガダルカナル島守備は、ハルゼーに任された。新聞記者からどんな方法で、この戦いに臨むか?と言う質問に対してハルゼーの回答は凄まじい。

 「キル・ジャップス、キル・モア・ジャップス」ジャップ(日本人)を殺せ、ジャップをもっと殺せ。とは、誠に品がない物言いだが、この粗っぽさと率直さが、将兵達の闘志に火をつけた。そしてこのセリフを放ち部下の将兵達の一致団結を促した。

 と共にこのセリフは、米国世論を表す言葉でもある。一般的には、真珠湾攻撃直後にフランクリン・ルーズベルト大統領が言ったように思われているが、それは正しくない。ハルゼーがこの時に将兵に全力を尽くさせる為に言ったスローガンであった。

 しかもハルゼーが立案した作戦が大当たり。極めてシンプルで、全ての二次元的作戦を中止させて、ガダルカナル島飛行場を持ちこたえさせる事のみ、兵力を投入させた。空母だろうと、出来立ての戦艦であろうと、虎の子の航空機だろうと、全て投入する。ハルゼーは一切の弁明を認めない。昨日まで日本兵の銃剣突撃にへっぴり腰であった弱兵士が全力を尽くす集団に変わる魔法の言葉であった。ハルゼーが南太平洋方面軍司令官についてから日本海軍は、連戦連敗を重ねる。正にこの人事異動は日本海軍にとっては悪魔的だったと言える。

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