表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
名ゼリフから読み解く 大東亜・太平洋戦争  作者: 佐久間五十六


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/120

ダグラス・マッカーサー①

 「アイ・シャル・リターン」

 米国陸軍元帥ダグラス・マッカーサー

 日本は、「真珠湾攻撃」の後も破竹の勢いで進軍して行く。2月11日の紀元節までにと期限を定めて、シンガポール後略を進めて、続いてマレーシア、ベトナム、カンボジア、インドシナ半島を抑えて行く。また、海を越えてソロモン諸島や、ニューブリテン島のラバウルにまで進出。さらに米国陸軍元帥ダグラス・マッカーサーのいるフィリピン基地までも日本軍は、制圧してしまう。

 その時のマッカーサー元帥の残したセリフである。マッカーサー元帥は、オーストラリアで屈辱の日々を過ごす事にならざるを得なかった。表向きの名目は、オランダや、フランス、イギリスの植民地支配からアジア地域を解放する「民族の独立」を謳った。

 だが、実際には制圧地域には輸送船で次々に兵隊を送り、軍政を敷いていった。これで日本軍は、開戦当初の占領予定地は、ほぼすべて手に入ったが、一体次はどんな行動をとるべきか…。この段階に来て初めて日本軍は、頭を悩ませた。考え抜いた末に日本の指導者達は、こう方針を決定する。

 地図を眺めてみると、米国軍はフィリピン基地無き後、拠点がオーストラリアに移った事を知る。ならば、ここを叩こうと…。こうして次なる作戦は、「MO作戦」(ポートモレスビー攻略)が、決まった。ポートモレスビーとは、現在のパプアニューギニアの首都で、当時はオーストラリア領であった。ここを叩けば、米国とオーストラリアの海上輸送路が、絶たれると考えた。

 さて、この戦争が決定的に愚かだったと思う事が一点ある。それは、「この戦争をいつ終わらせるのか。」と言う事をちっとも考えていなかった事にある。戦争を始めるからには、「勝利」と言う目標を前提にしなければならない。日本軍は、その勝利が何を示しているか、想定していなかった。例えて言うなれば、ワシントンのホワイトハウスに日章旗を上げるでも、米国西海岸の都市を占領する。でも何でも良い。最もそんなことは、無理だとしても。何かしらの「戦争終戦論」があって然るべきなのだが、それを明確にしなかった事が、大東亜・太平洋戦争で日本が負けた一因である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ